むかしの友の事を思い出した
友は中学の同級生
性別は女 普通に学友だった
ものすごくデブっていて
恋愛なんか対象ではなかった
かつらを冠って登校していた
なんでかつらなのか その時は何にも思わなかった
そして普通に高校へいき、彼女のことは忘れていく
19才になった或る日 その子が亡くなったと聞いた
白血病とのこと ショックだった
かつらはお薬の副作用 脱毛の為用いていた
それもショックだった
彼女の分も生きよう その時、そう思った
あれから もう 何十年も経っている
時間の経つのは早い あっという間
100年なんて あっという間
少なくとも 神霊という風に呼ばれる存在なんかにとって
100年なんてすぐだ
その中で ひとは生きて死ぬ
天国であの子はどうしているだろう
もし 生きていたら孫の一人ぐらいいてもおかしくない
まあね、死んだら会える
その時は
ニコッと笑って おひさ 元気かと声をかけたい