死憶の異世界傾国姫で質問がありました。
長くなりそうなので近況ノートに書きます
田中は一週目の研究所でユマ姫を殺せるようになったと言ったけど、どう言う事だと
たしかに、二週目のユマ姫と違って一週目のユマ姫は元々普通に殺せそうですよね。
殺しても中々殺せない怪物に仕上がったのに、それが弱くなったってどう言う事だと。
まず、田中にとって地球の高橋は完全無敵です。
斬っても斬った感じが無くて殺せる気がしない。スターを取ったマリオみたいなモノ。二週目ユマ姫も同じです。なのですぐに異常に気が付き同一存在を疑います。
ですが、一週目のユマ姫はちょっと気配が強いだけ。高橋だと気が付きません。
二章の終わりの寝言で自分の名前を呼ぶのでまさか? と疑った田中はバーチャル斬り?をしています。ネタバレになるので作中には出せませんでした。すると
「斬って殺せるけど、殺したあとの自分が想像出来ない」
その異常性から田中はユマ姫が高橋だと確信。
同時に、ユマ姫を守れずに死んだ瞬間にゲームオーバーなのだと理解します。
ユマ姫が死んだ瞬間にNZがリセットしてしまうからなのですが、田中は流石にそこまでは解っていません。
ユマ姫が死んだら終わりなんだなって程度です。
ただ、ソレが変則的な無敵、実質斬れないのと一緒だと感じて居ます。
なので、その後の田中はユマ姫を必死で守ろうとするものの、クリボーがマリオを心配するような感じがしてしまい、空しさを感じているのです。
ですが、星獣打倒後はそのリセットが無くなって
殺した後も世界が続くので田中は驚いているのです
ソコで話が変わって
NZがリセットしたくなるのはどう言うタイミングかって話なのですが
「ユマ姫が高橋の理想の彼女で無くなったとき」となります
なので
ユマ姫が廃人になったとき
怪物になった時
処女性を失った時
大量虐殺を行って悪人になった時
高橋よりずっと年上になったとき
NZはリセットを掛けようとユマ姫を強制的に殺そうとします。
怪物はダメで、年上も駄目なのに
星になって数億年生きるのはOKなのはまともな生命体ですら無いからでしょう。
高橋くんのガバガバ判定です。
そう、NZ的にユマ姫に長生きされても困るのです。
長生きすると高橋くんよりずっと年上になってしまうし、
怪物化するリスクも、男とねんごろになるリスクも跳ね上がります
逆にNZとしてのゴールは
「ユマ姫が高橋の理想の彼女として完成したまま死ぬ事」です
星獣を打倒し、羽が生えて女神みたいな完成された美しさを手に入れたユマ姫はあの時点で完成してます
なので、二週目はNZ的にオマケ
惑星ザイアの真実に辿り着く必要すらないのです
死んだユマ姫の魂は神に貴重なサンプルとして保管されるものの、脱走
脱走のどさくさで神の力を奪って地球に帰ってくる。
NZはそんな雑な筋道で、ユマ姫に無理矢理力を与えて地球に帰って来させれば良いかなって位に考えています。
NZとしては異世界より、神の世界の方がずっと干渉しやすいので。
むしろ、異世界で長生きされると、その分リスクが増えるのでさっさと殺したいぐらい。
ですが、思い出して欲しいのが高橋の願いは理想の彼女と同時に
異世界転生で小説みたいな大冒険をすることでもあります
一人だと怖いので友達も一緒に
ですが、その大冒険の結末が隕石で死亡だったり、
突然に覚醒した侍女に殺される。ってのだとあんまりですよね
なので、ネルネはあくまでユマ姫が殺せなくなった時のリセット要員で
NZとしては別の手を考えていました
作中で何度も復讐に狂っていくユマ姫や、人間離れしていくユマ姫を描写しているのですが
どう考えてもバッドエンドを予感させる雰囲気だったと思います。
なのでNZとしてもバッドエンドとして、納得感ある終わりを用意していました。
たとえば
帝都を制圧したユマ姫が復讐に狂い、無辜の民を虐殺するべく大魔法を実行
隕石を呼び寄せ自分もろとも全てを破壊しようとする。
そんな狂気のユマ姫を見ていられず、泣く泣く田中がユマ姫を惨殺
もしくは
もう自分の体の形を保てないと悟ったユマ姫が泣きながら殺してと木村に迫る
木村は涙ながらにトリガーを引く
そんな終わりをNZは用意しています。
これらが都合が良いのが
虐殺者になる前に、
怪物になる前に、
泣きながら親友に殺される。美しくも切ないビターエンド
高橋くんも納得。
ユマ姫もどこかでソレを望んでいたと言って良いでしょう。
しかし、木村の田中もユマ姫を殺す役割を放棄して研究所に行ってしまいます
なので、帝都を落としたユマ姫は二人を追って研究所に乗り込んで暴走
露悪的に怪物じみた振る舞いでさぁ殺せ! ってなものなのですが
ここでも田中と木村はユマ姫を殺す役割を否定します。
ユマ姫が死んで終わるぐらいならそんな世界は要らないと言う事です
つまり、あそこはNZの想定した通常エンドのフラグが折れた瞬間であったのです。
ちなみに、通常エンドだと、可哀想なユマ姫を幸せにするぞってなって、苛めたいとか殺したいって邪悪な欲望もなくNZが登場するまでもなく高橋とユマ姫のらぶらぶエンドです。
つまり、世界の真実を網羅してNZって裏ボスまで出した本編は
隠されたトゥルーエンドって感じなのですね。
と、まぁそんな所です。
納得が行かなかったら申し訳ない。
当時を忘れかけているので違う部分あるかも?
まさか、そこに気が付き気になる人が居るとはって感じもある。
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