以前この近況ノートで、創作論的な話になり、とても考えさせられるコメントをたくさん頂戴しました。ありがとうございます!
そこで本日は、創作論を語ってみたいと思いましてよ。
えー、かの山本周五郎先生は、「優れたエンターテイメント作品を書くためには、推理小説の構成を勉強することが要諦」とおっしゃったそうでございます。
しょっぱなから自分の言葉ではなく偉人の言葉をひっぱってくるあたりが嫌らしい。
「だって偉い人が言ってたんだモン」という態度が大変嫌らしい。
序破急でもなく起承転結でもなく、もちろん三幕でもなく、推理小説の構成を学べと。
でもさ。推理小説ったって構成はいろいろですよね。山本先生はどういう推理小説をイメージしておられたんでしょうね。漠然としております……。
私、推理小説ってあらゆる小説のジャンルの中で一番読者のことを考えて書かれた小説だと思っております。どんな構成であれ、親切でフェアでサービス精神たっぷりで書かれていることに変わりはない。
私がお金を出して買う本のほとんどはミステリなんですが、なんかこう……お金を出しても惜しくはない、いや出すべき、みたいなね、そんな気持ちになるんですよね。すごいサービスしてもらうんだから、こっちもお金ぐらいは出さないと、みたいな。
あと、ミステリは最高のタイミングで読みたいから、手元に置いておかないと困る、というのもありますね……。返却期限を気にしながら読むのはもったいないでしょう。
話がそれちゃったけど。
山本周五郎先生は、読者を楽しませる構成について考えることが大事だとおっしゃったのかもしれません。
「楽しませる」ということ。なかなか難しそうです。できるかどうかわかりませんが、やってみようと思います。
というわけで長編を書き始めました。恋愛要素のない現代物だよ~。書く書くと言い続けて、やっとだよ!
最後まで走り抜けられますように!
ここに宣言することで、自分を追い込みたい。ダイエットと同じで、すぐ挫折しちゃうからさ。
というわけで、怒とうの近況ノート更新も、ひとまず落ち着きそうです。