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「法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘」更新しました!

最新話『第34話 荒ぶる貴族達』更新しました!
かなめは今回の『殿上会』は荒れると予言した。
甲武国の納税者は三十八人しかいない。
その有力貴族の荘園領主が国家に代わり平民への徴税を行っている。
有力貴族達は士族達を家臣として使い、彼等を一種の公務員として政治を行っていた。
家臣達の職は子供に継がれ、一種の特権階級が生まれていた。
かなめの父はこの体制の打破を訴えていた。
田安家当主田安麗子は士族の棟梁である『征夷大将軍』として、徴税権の返還の代わりに別の特権を士族に与えることを求めていた。
九条響子は貴族主義者のカリスマなので当然徴税権の返納には反対の立場をとるだろう。
そして、嵯峨は急激な変化には反対するものの徴税権の返納自体には賛成すると言う立場だった。
これらのぶつかり合いが貴族達の間で行われることを想像して、その蚊帳の外に置かれたかなめは他人事のように笑っていた。

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