夢月七海さまの自主企画『同題異話』一周年おめでとうございます。
名残惜しいですが、今回がラストチャンスとのことで、コンプリート達成を目指し、今月も参加させて頂きました。
長きに渡り、素晴らしい自主企画を管理してくださったこと、丁寧に読んで頂けたこと、企画者様への感謝は限りなく、また、ここでの多くの出会いがもたらした様々な感動が忘れられません。本当にありがとうございます。
いつもの自分への制約として、現時点でまだ他の方の三月号の作品を拝読しておりません。とても楽しみです。
【以下↓作品の雰囲気を重視する方は読まないでください。※ネタバレ】
今回の作品について少し補足説明というか、蛇足ですがネタばらしをしますと、主人公或いは語り手は、不登校の中学生です。
性別は読者の方にお任せします。
診断を受けているかどうかはさておき、何らかの精神疾患を抱えている可能性が高い人物です。
そのような人ほど、人間の本質を知る機会が多くあり、逆に言えば、その為に、より生きづらくなるというループを思って書きました。
母親と二人暮し。母親はシングルなのに主婦として家に居るようですが、これは何らかの病気や障害による措置として自宅療養の生活をしているという設定です。知らなくても構わない情報ですので、作中では触れておりません。そのような事情で、外部との接触に飢えているのかもしれません。
教師は男性の想定で彼としましたが、年齢や風貌など、自由に想像を膨らませて頂きたいところです。
この人もまた、何らかの病を抱えているかもしれない…ここは作者の個人的な妄想の域ですので、勿論一切触れておりません。
ですが、誰もが病みを抱える可能性を持ち、危うい世界でぎりぎりのラインを生きているというのが現実ではないでしょうか。
そしてまた、そのような虚しさと紙一重の世界の中にしか、本物の温もりも存在しえないということ。私は、自分の創作に共通する思いとして、これを訴えたくてやまないのです。
※最後になりましたが、同時にNEOさまの自主企画『確か四回目、精神障害者の集い』に参加させて頂きました。
今回もありがとうございます。