9月上旬から連載していた長編『歌姫と彗星カラス』が最終回を迎えました。
連載を追いかけてくださった方には感謝が尽きません。ありがとうございました。
また、どんな作品かと覗きにきてくださった方、ブックマークをしてくださった方、TwitterでいいねやRTをしてくださった方にも感謝が尽きません。
思えば、この作品は多くの方に支えられて完成しました。
発端はカクヨムのイベントである【KAC20205】に参加するために書いた『宇宙一の歌姫』という4,000字ほどの短編でした。
お題である「どんでん返し」に四苦八苦しながら書いた記憶があります。
この短編に、私はいくつかのコメントをいただきました。
詩一さんからは、カラスの孤独や寂しさについて、あるいはカラスが声を返しにきた理由を推察するコメントをいただきました。
関川二尋さんからは、「昔懐かしい童話」という印象を受けてくださったことが伝わってきました。
また、飛鳥休暇さんからはキャラに関するコメントをいただきました。
そこで私は、関川さんからいただいた言葉を参考に世界観を膨らませ、休暇さんの感想を参考にしてキャラクターを練りました。
そのうえで、本来なら書きたかったけれど字数制限の都合で書けなかった部分、設定として抜け落ちていた部分、詩一さんのコメントに対するお返事などを足し、長編としてリライトしようと考えました。
その結果、陽気な助手ドゥドゥや変わり者の動物学者ユユ・シャク、そして母性あるキャロルといったキャラが生まれ、なぜカラスがフィオンの声を欲しがったのかという理由が生まれ、さらにはカラスとフィオンの繋がりもできました。
エイサがフィオンのことを名前で呼ばず「歌姫」と呼び続けている理由は長編でちらっと語られている通りで、これは短編のときからすでにあった設定です。
一回くらい名前で呼ばせようと思っていたのですが、私自身にそれをさせる勇気がなく、できませんでした。そういうシーンを作ればエモさになると理解してはいるのですが、まあ、そうしない小説があってもいいかなと。
そんなこんなしながら、短編を長編にリライトすべく足りない部分や新たに加えたい部分を書き出していったとき、「これは2~3万字くらいになるかな?」と思いました。あるいはいっそ10万字にしてしまうか、ということも頭をよぎりました。
そんなとき、軽率に(←褒め言葉w)応援をくださったのが
はなさん(花田春菜さん)でした。
そのときの詳しい様子は下記の通りです。
(はなさんの一言で4千字の短編が10万字の長編に化けたという話
【エッセイ】ハルカ彼方に想いを馳せる/ハルカ - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893864244 )
当時は「え~?」と半信半疑だったのですが、結局10万字になりました。
私が作品の生みの親なら、はなさんは育ての親です。
そのように書き進めていった作品ですが、第三章で筆が止まってしまいました。
詳しくは下記の記事の通りです。ざっくり言うと「今まで試したことがない方法で書いたため途中で行き詰ってしまった」という感じでした。
(『一人リレー小説方式』を試してみてわかったこと
【エッセイ】ハルカ彼方に想いを馳せる/ハルカ - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893864244)
ここで救いとなったのが、(またしても)はなさんでした。
はなさんの作品は、なんというか「書きたいように自由にのびのびと」書かれているなあという印象を受けるのですが、自分も書きたいように書いてみようと腹をくくったところ、どうにか難関の第三章を書き上げることができました。
正直に言うと、カラスの生体とか、古い伝承とか、私自身はそういった話が大好物なのですが、ここで物語のテンポががらりと変わってしまうので、読者様が退屈ではないか不安に思うところでもあります。このあたり(退屈させない説明)は今後の課題です。
物語を書き進めているうち、ありがたいことに壺天様と新名さんのお二方から作品に登場するキャラのイラストをいただきました。
壺天様が主人公のフィオンを、新名さんが作詞家のエイサのイラストを描いてくださって、この素敵なイラストが執筆の燃料になってくれました。
この作品はTwitterや他の小説投稿サイト(ノベルアップ+)で表紙や挿絵にも使わせていただいており、作品に華を添えてくれています。
こうして『歌姫と彗星カラス』は無事に完結し、連載へと進むことができました。連載中も、毎日のように追いかけてくださった方がいて、本当に感謝が尽きません。また、Twitterで作品を宣伝するたびにいいねやRTをしてくださった方にも感謝しています。
こうしてこの作品を無事に世に出すことができて嬉しいです。
作品に関わってくださった多くの方々に、深くお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
そして次の長編はもっと面白い話を書きます。
ぜひ、ご期待ください。
●参考ページ
『歌姫と彗星カラス』(長編)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054921586095 『宇宙一の歌姫』(短編)
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054894659909