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『あのね。』㉔話です。

空たちの卒業の日が近づいています。
彼らが一緒に図書館のカウンターにいられる時間も、残りわずかになりました。


夏の暑い間、ほとんど見なかった猫たちの姿を、最近よく見かける。危険なシーズンがきたのかもしれぬ。
庭に落とし物をしていく、極悪な連中がいるのだ。

ネコが嫌がる砂、というものを買ってきて、庭の通路にまく。
わさびの香りと、エサ(パッケージに魚のイラストがついていた)の匂いがまざっているので、混乱して近づかなくなるらしい。エサ場とトイレを分けたい彼ら(猫だ)にとって、この匂いは嫌なはずだと書いてある。

期待を抱き、庭の通路にまく。いたるところにまく。
なんだか魚のにおいがする。わさびの匂いはほぼ感じない。

うむむ。むしろ、魚の匂いの方が強いような。
うむむ。私が猫ならエサ場と勘違いするような気もする。

わるいけど、ここエサ場とちゃうで。
もちろんトイレでもないで。
向こうから歩いてくる猫に、念を送る。
じ~っと私が見ているので、テキはふいっと横道にそれていったが。

どうだろう。効き目はあるのだろうか。
わからない。
少なくとも、魚が苦手な自分が庭に出たくないと思うくらいの効果?はあったが。











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