ちょっと用事で外に出ただけで、干上がってしまいそうなほど、陽差しがきつい。
ああ、今自分は焼けている、いや焦げている。実感できるほどだ。
洗濯物がよく乾くのは、本当にありがたいが、この危険なまでの暑さには、まいってしまう。
最近、たぶん以前の再放送だと思うが、
ドラマ『舟を編む』を観ている。
言葉への向き合い方がほんとに素晴らしくて、私も、こんな職場で働きたいと、すごく羨ましくなった。
そのドラマの中で、『星の王子さま』の話題が出ていた。
あなたがそれを好きなのは、それのためにたくさんの時間をつかってきたからだ。好きだから、たくさんの時間を使ったのではなく、たくさん時間をかけたから好きになったのだ。
というようなことを王子様が言ったという。
そんなところあったっけ?
と思うほど、私が『星の王子さま』を読んだのは、遙か昔のことだ。
正直、読みはしたけど、当時、なんだかいまいち面白いと思えなかったのだ。なので、その内容を、今ではほとんど覚えていなかった。
でも、たくさんの時間をかけたから、好きなんだ、という言葉が、心に残った。
好きになりたいことに、たくさん時間をかけてみようと思った。
さらには、そのドラマの中では、夏目漱石の『こころ』も話題になっていて、一度全文を読むべきだ、そうすれば、この作品がどれだけ魅力的かがわかる、というようなことも、登場人物たちが話していた。
う~む。
『こころ』なあ。確かに、私は、教科書に載っている部分しか読まなかった。ぐじぐじとうっとうしいおっさんが、結局親友も妻も不幸にしただけの話、としか認識していなかった。(漱石、ごめんなさい)
でも、ちゃんと全文読むべきだったのかもしれない。きめつけはいけない。きめつけは。
そうして気づいてみると、文学史は、受験用に頭に入れたものの、私は、ちゃんと日本文学の有名どころを読めていない。
ひとまず、この夏、その2作を、一度ちゃんと読み直してみようと思ったりしている。