本日もお読みいただきありがとうございます。
本編を昨日更新させていただきました、
夏のお着物に触れています。夏の着物は普通の着物よりも折り目が大きく、通気性の良いものとなっています。
夏の盛りの頃に着る着物には大きく分けて、絽と紗の二つがあります。
絽は正装にもなるフォーマルなお着物。
紗は絽よりもさらに透け感があり、清涼感があります。「紗がかかったような」という言葉にも使われるほどです。
夏のお着物の透け感は本当に繊細でとっても素敵です。
参考までに、夏の着物をかいているとわれる素敵な絵を紹介します。上村松園という女性画家が書いた「待月」という作品です。女性が欄干から月を眺めているという構図の絵なのですが、こちらの女性の纏っている着物が粋なのです。
薄い青の紗のお着物に格子柄(釘抜き繋ぎ)に似た臙脂色の襦袢が透けているというとても美しい作品です。ご興味がある方はぜひ。