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「漫画原作小説コンテスト」で大賞を取るための方法(を考える)⑥ ~徹底攻略!おすすめレビュー・その1~

こんにちは、埴輪です!

突発的に開始した本連載も6回目を迎え、ついに本丸とも言うべきテーマ……「③おすすめレビュー」へと辿り着きました!

例によって、私がこれから書くことは「正解」ではありません。
そして、一見すれば当たり前なことについて、難しく、ややこしく捉えているだけだと思われるかもしれませんし、その通りだとも思います。

――ですが。

行く道を見失いそうになった時、遠回りのようでもスタート地点に立ち返ることが、実は一番の近道なのではないかとも思います。

一歩目を間違ってしまったまま歩き続けていたら、歩みを進めるごとに、時間が経つごとに、ゴールから遠ざかってしまうものではないかと。

そう言った意味で、私がこれから書くことは、もう一度スタート地点に立つためのものなのかもしれません。

……さて、前置きが長くなりましたが、早速「③おすすめレビュー」について見ていきましょう!

結論から言ってしまえば、「おすすめレビューを征するものはコンテストを征す」……身も蓋もないようですが、これが純然たる事実です。

以前にも述べたように、ランキングの一位になった作品が必ず大賞になるとは限りませんが、少なくとも最終選考にエントリーされるライン……「漫画原作小説コンテスト」の場合は上位20作品……であることが必要です。(それに加えて、少年エース編集部がピックアップした10作品もエントリーされますが、ランキングが選考基準の一つのなのは間違いありません。)

ランキングを上げるために必要なもの……そう、それが「おすすめレビュー」です!

……我ながら当たり前のことを言っていると思いますが、一口に「おすすめレビュー」といっても、二種類あることをご存知ですか?

それについて説明する前に、まずは「おすすめレビューとは何か?」ということを、カクヨムのガイドラインで見てみましょう!

『おすすめレビューは、小説を探す読者の助けとなるように会員が作品について他の利用者にオススメをすることが出来る機能です。』

……以上が「おすすめレビュー」の定義です。
この時点で、いわゆる普通のレビューとは異なるという点にお気づきでしょうか?

「おすすめレビュー」は作品をおすすめするという性質上、他の小説投サイトにおけるレビューや感想にはない、制限があります。

制限とはなんぞや……というわけで、百聞は一見、「おすすめレビュー」の画面を見ながら、その機能を一つ一つ見ていきましょう!

◎機能1:★をつける

★には以下の三種類があり、この★の数がランキングに大きく関わっています。

Good!(★1)
Very Good!!(★2)
Excellent!!!(★3)

……この区別が曖昧なのも問題だと思いますが、その点について言及しません!

ともあれ、レビューをするには★をつけることが必須ですが、逆に言えば、★をつければ以下の「ひとこと紹介」「レビュー本文」を書かなくても問題ありません。
……実はこれが大きな落とし穴なのですが、詳細については後々解説します!

◎機能2:投稿者

ここには、自動的に自分のアカウント名が表示されます。
これは「誰がこの作品をおすすめしているか」ということを、第三者が知ることができる機能で、匿名でレビューをすることはできません。

これは当然のようにスルーされている部分だと思いますが、これがボディブローのように効いて……と、これについても後程!

◎機能3:ひとこと紹介

読んだ作品に読者がキャッチコピーをつけられる……この機能は非常にユニークで、カクヨムのアイデンティティであると言っても過言ではありません!

感想も一言でいいなら……そう手軽な感じで利用するための機能だと思うのですが、「この小説の魅力を一言でお伝えください(最大35文字)」という、中々に敷居の高い文言が添えられております。

……この辺りから、「おすすめレビュー」が普通のレビューとは異なるということが、徐々に明らかとなっていきます。

◎機能4:レビュー本文

これは他の小説投サイトにおけるレビューや感想に該当する項目ですが、ここにも「面白かった点や良かった点、期待している点などをレビューにお書きください」という言葉が添えられております。

……普通じゃないかと思った方も、まずは以下の注意書きをご覧ください!
少々長文ですが、「おすすめレビュー」を読み解く上で重要な文章となっておりますので、ぜひ目を通してみてください!

【おすすめレビューの投稿にあたって】

読者が面白い小説とより多く出会える場所を、カクヨムは目指しています。おすすめレビュー機能が小説を探す読者の助けとなるよう、運用方針にご協力をお願いします。

【この小説を読みたくなるように】

おすすめレビューには、この小説を薦める内容を投稿してください。小説を読んで受けた感動や興奮を共有したり、魅力をすくいあげて表現したり、あなたの言葉で誰かもまた読んでみたくなるような投稿をお待ちしています。

【不適切な投稿を控えてください】

おすすめレビュー機能が本来の目的を果たすために下記の投稿は控えてください。

-作者やユーザーへの誹謗中傷
-小説と関係ない内容
-誤字や脱字の指摘
-小説を読まずに投稿する行為
-配慮の無いネタバレ行為

その他、利用規約やガイドラインに抵触した投稿、運営が不適切と判断した投稿は削除の対象となります。問題のある小説を発見した場合は、各ページの通報機能からご連絡ください。皆様のご理解とご協力をお願いします。

……お読み頂けましたでしょうか?

要するに、「おすすめレビュー」は作品を他の読者に薦めるためのものであり、それ以外のことは書かないようにというお達しです。

読者が作者に向けて書くものではなく、他の読者に向けて書くもの……これこそが、「おすすめレビュー」の本質です。

ただ、「小説を読んで受けた感動や興奮を共有」とありますので、「面白かった!」といったレビューを書くことは可能だと思います。

その一方で、「誤字や脱字の指摘」とあることから、作品のマイナス面に触れて良いものかどうかと、一寸、レビューを書く手が止まってしまうこともあると思います。

例えば、「物語はイマイチだけど、キャラクターは最高!」……こういったレビューを書いてもいいのか。

他にも、「文章は読みにくかったが、描こうとしているテーマはには共感でき、感動もできた」……こういったレビューはいいのかどうか。

さらに、「この小説を読みたくなるように 」と考えると……どう書けばいいものか。

そして、作品を薦めるという立場である以上、自分が本当にお勧めできる作品でなければ、レビューを書いてはいけないのではあるまいか。

それに、実はこの下ネタ、グロネタはツボに入ったけれど、この作品をお勧めしていことを、他に誰かに知られたくないし。

……などなど。

いや、そんな細かいことを気にせず、あくまでお控えくださいであって禁止しているけではないのだから、余りに酷い中傷や、的外れな批評でなければ問題ないのでは? ……というのが実情ではないかと私も思うのですが……なんというか、息苦しさを感じてしまうのも正直なところです。

しかし、そんなことを気にせず作品を評価する方法もあって、それは単にレビューを書かなければいいだけの話です。

★を入れるだけで評価となるのは紛れもない事実であり、★はあってもレビュー本文がない作品も数多く存在しています。

……ここで、一度まとめます。

「おすすめレビュー」はカクヨム独自の作品評価システムで、★による評価は作品に、レビューは他の読者へと向けられています。
レビューの内容は評価者が作品を他の読者に紹介するものが推奨され、それを書くか書かないかは評価者の判断に委ねられています。

……というわけで、今回は「おすすめレビュー」とは何かということを見ていきましたが、これで核心へと迫っていく準備が整いました。

明日は「二種類のおすすめレビュー」、そして「おすすめレビューをされやすい作品」についても触れていきたいと思います!

では!

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