• 異世界ファンタジー

物語の導入部分について

 近況ノートの本来の使い方と違うのかもしれませんが、
何も書かないままだと少しもったいないなと感じたので、
自分の小説を客観的に見て感想等を交えながら思う事を書いてみようと思います。

▼新作の小説を書くとき、皆さまは何を考えながら書いてますか?

 物語を理解してもらう為には起承転結の起の部分、ここが一番重要ですよね。
ここが面白くないと、多くの方が次も読んでみようとはならない筈です。
やはり手っ取り早く主人公となる存在を出して、
何か事象を起こさせて、物語を進めたくなります。

 私の投稿小説の処女作である、
『最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。』
これも例に漏れず、場面背景の説明後すぐに主人公である魔王と、
ファンタジー物の代名詞とも呼べる勇者と戦うというシーンを冒頭に持ってきました。
そこで圧倒的感を表現する為に、
その世界の人々が口を揃えて強いと評判の勇者を相手に、『片手』で相手をし、
更にそれでも相手にならないからといって、ハンデで戦うという行動をとります。

これによって勇者側のパーティは、【このまま戦った所で勝ち目がない】。
という絶望感に苛まされて、違う選択肢を考えざるを得なくさせました。

そこで、勇者パーティの一人の賢者が、何が起こるか分からないアイテムをやぶれかぶれで使い、魔王を違う異世界へ飛ばす事に成功します。

ここでようやくこの作品のメインとなる、
別世界への転移を果たす事になる訳ですが、
この後は魔王視点で物語を進めていく必要があるので、
この後勇者パーティが、どうなったかをあえて書いていません。

大事なのは起承転結の『起』にインパクトを持たせたかったので、
転移の原因、転移した先がどういった世界なのかの説明に繋げていくためには、
元々の世界【アレルバレル】の説明を入れる事で、
起承転結の『承』がメインとなる話に繋げにくくなってしまうと思ったわけです。(物語をザッピングさせてしまうと、折角転移させて物語を進める導入部分を作ったのを無駄にしてしまうと恐れたわけです。)

しかし私は、転移の時に勇者側に伏線を作っておくべきだったと、
三章辺りを執筆中に後悔しました。
この時は『異世界』の中で、話を完結させることになるだろうなと、
漠然としたプロットで始めました。
もちろん物語の最後はどうするか決めていましたが、
物語に深みを出す為には、やはり急ぎすぎてしまったなと後悔した訳です。

このように物語の導入部分で、
どれくらいの長さになるか分からない場合、
多いくらいの伏線や話をプロローグに散りばめる事が重要だと思います。

どうしても話を書いていくさなかに、書きたい話というのは広がっていきます。
こんなことを書いている今でも、四章に入っているというのにまだまだ書きたいことの1/10くらいしか書いていません。

長編物を書く難しさは、やはり導入部分だったかと思う次第でありました。
小説というのは本当に面白いもので、一度始めてしまうと続けてしまいますよね。
終わらせるのは簡単ですが、終わらせ方は難しいと思います。

以上。導入部分についてでした。
ここまで見ていただきありがとうございました。

※近況ノートっていうか、自作の日記ノートみたいな感じになってしまった。笑








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