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いっぬの近況


余命2ヶ月より2年4ヶ月も生きたいっぬ。
ガンなんですが、その後に体質的なことで腎臓を患ってしまい、食べ物が極端に制限され、尿毒素が身体に巡っているので、週2くらいで皮下点滴を打ちにいっております。

ここでね、悩んだんです。

「飼い主としてどこまで治療するか?」ってこと。

以前から方針はクオリティオブライフを充実させ、無理な延命治療はせず、
ストレスのない家で、最後まで

「美味しいなぁ✨ 嬉しいなぁ✨」

を感じてもらいたいと思ってきました。
でもね、獣医さんとしては治療したいんですよ。
しかし、飼い主のわたしは、自然に任せたい。
外科手術も転移があるので断りました。だって16歳の高齢犬ですから、手術や入院、放射線治療に耐えられない、というか、そんなことは飼い主であるわたしが嫌だったのです。

犬も猫も「今、嬉しいか、苦しいか」なので、人間みたいに我慢する理由はわからない。
食べないものを出し続けていれば、いっぬのストレスだし、食べないことで飼い主も胃がキリキリしてくる。

でも、犬用のご飯も、栄養士さんが作成した腫瘍配慮食も、獣医さんの言う食材や調理法をすべて試しても、いっぬ、見向きもしないんです。

「それ、嫌だ。もういや」

ってガンとして食べない。
犬用のご飯はもう嫌なんだなと、ここで腹を決めました。

「いっぬが食べたかったもの解禁しよう」

プリンや、シュークリーム、お饅頭、アイスクリームなど、高カロリーなものをあげたら、(体重が1割も落ちているので高カロリーを手っ取り早く摂取したい)
目の色を変えてガツガツ食べたのです。

それこそ絵に描いたように「美味しい、美味しい‼」って。

シュークリーム一個、完食したときは泣きそうでした。
1日でも長く生きて欲しい飼い主の願いより、

「いっぬが今、美味しいか、楽しいか」です。

無理な治要はせず、住み慣れた家でストレスなくすごし、
なにより食事に喜びを感じて欲しい。

もうね、余命宣告から2年以上生きてくれたんだから、いっぬが食べたいのなら、食べられるものがあるのなら、それを優先させたいのです。

身体によくなことでも、美味しい食べ物を食べてうまうましているいっぬは、必ずしも不幸ではない。
獣医さんの指示した食生活がダメなので踏み切ったことなので、上記にも書きましたが、

「無理な治要はせず、住み慣れた家でストレスなくすごし、特に食事に喜びを感じて欲しい」

と獣医さんにも告げ、延命治療は望まないことをはっきりと伝えました。
いっぬの寿命がどこまでかわかりませんが、毎日一緒にいて日々を過ごしていきます。

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