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創作メモ・2・自己認識の崩れについて

自己認識の崩れを自分の人生の不調として真正面から受け止められる人は非常に少ないと言って良いだろう。自己認識の崩れ、自分はこうである、という自分のイメージ像が思いも寄らない出来事によって裏切られることである。大まかに言ってしまうと、自分が思い描いてたより自分がステキな人ではなかった。というショック状態を指す。これは大抵の人にとって非常な恐怖をもたらすらしい。ショック状態から抜け出そうともがく人は一言で言ってかなり面倒くさい人に成り果てるのが常だ。以前と変わらずステキな自分であり続けようとするために、変らないことに執着し続ける。そしてやっぱり自分は自分の思っていた通りのステキな人だったと結論付けられるまで思考を固定させたまま動かない。例え人を蹴落とし、殴り倒し、自分の足元に非常に滑稽な格好で踏み敷こうとも。踏み敷いて、自分のこれまでにつゆとも間違いがなかったことに自分だけで納得さえ出来るのなら、相手が誰であろうと足をかけ、張り倒し、ステキな人に”戻ろうとする”。つまり自分の信じたい事以外は全て真相ではなくなってしまうというわけだ。

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