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創作メモ・1・天才者

才能の発現は可視な発現をもって才能と認知され、また一般社会において、一定数の人々より秀でたものとして認知されたときに天才と認められる。

ここに一人の天才者が居るとする。この人は才能の出口を持たない。つまり才能はあるがその表現方法を持たない。多分、この人は数年か、数ヶ月中には自分の才能の発露方法に行き着くだろう。何故ならこの人は天才者だからである。その能力によりこの人は自分の能力を可視化する方法まで発見できるのだ。自己と言う迷路、能力の開放を求めて。拘束からの開放を目指すように。あるいは本能的に自己の能力の最大限の発揮を人生として獲得しようとして。
 恐らくこの人は幼少より自分の才能に気がついている。だがこの人の周囲の人がこの人と同じレベルでそうかと言えばそれはあり得ない。何故ならこの人は天才者で、周囲の人々はそうでは無く、才能に気がつく能力すらこの人には及ばないからである。天才者において自己とは実に稀な存在である。自己の能力をいかなる方法で可視化するか。才能が自己という個人の全てに集約されるものであるのだとすれば、多分この人はその発露にも一つの方法に依ることは無い。

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