若い頃でしたかね、ジムで散々ぶちのめされた後に頬骨のエラの張った会長の経営する焼肉屋に呼び出されて、客の前で馬鹿にされ、酔った客も加勢してみんなで私を馬鹿にして罵られた事が幾度かありました。
とても辛かったですが、でも、私はキックボクシングを辞めたくなかったし、当時はジムは県下にそこしかなかったので、耐えていました。
もう、昔の話です。
そんな話はどうでもいいですが、
今日ジムに行ったら、いぢめっこが体格に劣るおっさんをかなり本気のボディーブローで打ちのめしていまして、倒れて苦しんでいるおっさんを見た周囲の皆さん(みんなエエ年こいたオッサン)は、彼を笑いモノにしていました。
で、あぁこの人ら やられたおっさんの体と心の痛みがわからないんだなぁー、と思いました。
だからと言って残念な気持ちになったとか、不愉快だったというわけではありません、格闘技のジムでは良くある話です。
そんなもんに同情してたらキリがありません。
ただ事実として、格闘技をやると言うのは危険以外の何者でもありませんから(フィットネスでやるならともかくとして)、ど派手に打倒されて手がブルブル震えてる人とか、二度と真っ直ぐ歩けなくなった人を見てきました。私にはどうしようもありませんでした。
今後、誰が、いつ、そういう目に遭うのかは、ちょっと予測できません。
明日は私かもしれません。他の人かもしれません。
やられた後のおっさんの態度は立派なものでした。
人間はかくありたいものだと思いました。