結月 花です!
昨日はやっとカクヨムコンの結果が出ましたね☺️受賞された皆様、おめでとうございました👏残念ながら受賞とはならなかった皆様、お疲れ様でした。
「白銀の狼」は残念ながら受賞とはなりませんでしたが、それ以上にたくさん得るものがあったので参加して良かったなと心から思います✨
実は昨日、一つの区切りと共にこの物語が完成する経緯を振り返っていました。
「白銀の狼」はもともとコンテストに出すことは全く想定しておらず、思うがままに書いてみた物語です。昔からのリア友に「私は漫画を1本書いてみようと思っている。花も小説書いてみたら?」と言われたのが書き始めるきっかけです。
恥ずかしがり屋の私は、ネットに自分の文を投稿するなんて考えたこともありませんでしたし、最初はすごく抵抗がありました。
でも、書いた原稿を友達に見せると、すごく楽しそうに読んでくれるんですね。沢山感想をくれて、沢山共感してくれて。
「これ、すごく良いよ。皆に読んでもらった方がいい。コンテストに出しなよ」彼女のこの一言が、カクヨムコン参加のきっかけでした。
ほぼ最後まで書ききってカクヨムコンに臨んだ為、白銀の狼は12月13日に初投稿し、同月25日に完結しています。それまで何も活動していなかった私はTwitterのフォロワーもゼロ。
最初の数日は、更新してツイートしても、PVは最後までつかないし、ツイートは反応ゼロのままTLに埋もれていました。ある日誰かが初めて宣伝ツイートをRTしてくれて「わっ!嬉しい!」と思ったのもつかの間、すぐに取り消されてガッカリしたこともあります(笑)
毎日更新してるのにPVが2話で切られてしまう為、★も全くもらえず。★3桁なんて夢のまた夢でした。初めてのブクマやコメントに歓喜し、文章つきレビューに涙し…本当にレティと二人でコツコツと頑張ってきた2ヶ月でした。
あれからまだ半年も経っていないなんて信じられませんが、今ではTwitterで仲良くしてくれるフォロワーさんも増え、ツイートすれば必ず誰かが反応してくれたり宣伝してくれるようになりました。本当に嬉しいことですね。
また、賞をもらうより何より嬉しいのが、たくさんの方に素敵なファンアートを描いて頂いたり、コラボや二次創作をして頂けたことです。
本当に沢山の方がその人なりのレティとグレイルを顕現させてくれて、私にその世界を見せてくれました。もうイラストも、作品も、一つ一つが全部宝物です。いつもありがとうございます🙏✨✨この数々の二次作品を見られただけで、私はこの物語を書いて良かったと心から思います。
※※※
話が変わりますが、レティリエとグレイルはもう10年以上私の頭の中にいたキャラクターです。
昔から一番書きたい話があるのですが、主要キャラクターに狼に変身できる男の子がおり、彼の故郷に住んでる幼馴染みの二人がレティリエとグレイルでした。彼らは、サブキャラ中のサブキャラだったんです(笑)
人狼の村代表みたいなキャラクターだったので、当初の彼らはもっと「うるせーブス!」「なによぉ!」みたいな気さくな関係でした。
ただ、その頃からレティが美しいゆえに人間に拐われ、グレイルが共に捕まって一緒に力を合わせながら逃げる所までは決まっていて、私の頭の中では何十回も脱出劇が繰り広げられていました。
時にはレティが人間にひどい目に合わされたり、グレイルが大変なことになったり、ありとあらゆる妄想をしましたが、不思議なことに必ず彼らは力を合わせて最後には逃げ切ってくれるのです。
自分の中で行動の原型ができており、動かしやすかったのかもしれません。その動かしやすさが、処女作のキャラクターにレティ達を選んだ理由です。
思った通り、書き始めたらスルスルと二人は動いてくれました。最初はノープロットで始まった白銀の狼ですが、ビックリするくらい次から次へと文章が出てくるんですね。
煮詰まっても、彼らならどうするか考えると、二人のうちどちらかが必ず逃げる糸口を見つけてくれました。
エピローグを書き終えた時は胸が震えました。性格もストーリーも、構想時とはまるで違うものになったけど、10年間私の中にずっといた彼らが、初めてこの世に顕現した瞬間でした。
「こんにちは、はじめまして。今までありがとう。これから宜しくね」
私がレティと出会って初めてかけた言葉がこれでした。
だいぶ私に酷い目に遭わされながらも頑張ってグレイルと結ばれ、また一緒にカクコンを戦ってくれたヒロイン。
きっと、今後数々のお話を書いていくことになるでしょうが、彼女は私の中で一番思い入れのある不動のヒロインであることに変わりはないでしょう。
続編は書いておりますが、昨日でやっと一区切り。一緒に頑張ってきたレティリエに、そして応援してくださった皆様に、心から感謝いたします。ありがとうございました。