物語の続きをなかなか描けない。
文字や風景が浮かばない、続きを追えない。
集中力や持続力が劣ってしまっているのがわかる。
抗うつ剤を飲まなくてもよくなるほど回復したが、1度壊れてしまった所は元と同じには戻らないのだと聞いた。
それともまだまだ時間がかかるのかもしれない。
そう思うとまた焦りが沸いてくる。
時間の長さはどんどん短く感じるようになるというけれど、子どもの頃あんなに広かった道や大きな木が、大人になってみると狭く小さく見えるように、時の流れも本来の長さを知る年齢になっただけなのだろうと思う。
もう少しで賞味期限が切れるから早めに食べようと思っていたものが、ある日ふと見ると1ヶ月も期限を過ぎてしまっていた時は、ある意味タイムトラベルをしてきた感覚すら覚える。
気がつけば、半年も描けずにいたんだ。
忘れる事などなかったのに。
でも最後まで、必ず。