石川ライカ

つい最近読んでいたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』という小説に感動したこと、そして先日聴いた韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんの講演に示唆を受けたことをここに記しておきま…

地下鉄に揺られていて、ふと目を覚ますとそこはもう今まであなたがいた世界ではない。大丈夫、目の前の猫がきっと案内してくれる。

5/19の文学フリマ東京38で販売する同人誌の紙幅を肥やすためにエッセイでも書いてくれと言われ、当時読んでいた多和田葉子の小説からたらたらと書きました。またインドに行きたいな。読…

以前書いた「P.E.N.」の続編です。続編は前編を台無しにしなくてはならない、と勢い込んで書きましたが、縦書きで書いたので横書きにうまく変換できていないかもしれず、その点はご了承…

大江健三郎の小説を読んでいて、自分もこうやって暗くおどろおどろしい自分の内面を掘り下げるような小説を書いてみたいなと思いました。自分の内面に潜むリヴァイアサンをおびき寄せるには、…

年末の冬コミで友人が販売した阿部共実『潮が舞い子が舞い』にまつわる同人誌に一本だけ寄稿しました。タイトルも長いけど、中身もすごいです。話したいことが多すぎた。 BOOTH通販も…

昨年文フリに出した友人の同人誌に寄稿した追悼文です。 三人の師匠たちに向けて。

そこにPENがあった。 ぺん、ぺん、ぺん…… それは音であり、物体であり、言葉であり、増殖する生命である。

僕は黒沢清の大ファンなのです。 ときどきこういう恥ずかしめな小説を書いてしまうのです。

『くま三部作』の三作目です。 自分の文章が自分を救うことがあると、この作品に教えてもらいました。

『くま三部作』の二本目です。 「くま」の相棒を「蛙君」にしたのは村上春樹の影響だろうか。

「あれ？いままでどうやって小説書いてたんだっけ？」という時期があって、その時に多和田葉子さんの小説を読んで書いたものです。ここから『くま三部作』が始まります。

一人で山に登っていると何だか清々しくなって、清々しすぎて、すべての光景が美しくて、世界が色彩に満ちていて、もういっそ殺してくれ！と思うことってありますよね。

生きものは臭い。 子供のころから動物園も海水浴も変なにおいとセットだった。いつの間にかそのにおいにも慣れてしまった。

あなたがパイナップルを食べている時、パイナップルもまたあなたを食べているのだ。

数年前の冬に、孤独感とともに書きました。 SFだけは僕を救ってくれると信じて。

二本ほど小説を書いてみて、うまくいかないなあと悩んでいたら鬼子が生まれてしまいました。

ガワだけチタンフレームにしてもどうにもならないんだなって。

はじめて書いた小説です。