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サイコホラー系短編集を書きたいと思う

エアメイクノイズとか、絵とか立体とか思い浮かべながら、短編の案もちらほら浮かんできた。
ショートショートでオチがついていて、世にも奇妙な物語っぽい感じでナンセンスで不条理で怖くてという。
自分の性質が不条理系だから割と向いてると思うんだけど、多分そう言うのが本当に向いてる人はきっちりした人で、そういう不条理な人々を怜悧な目線で観察してる秀才たちだと思う。

なので向いてないと思う。

多分自分が向いてるジャンルは偏執的でカルト的な何かを信じ込んでいるけれどそれすら疑い、漠然と世をはかなむ系だと思うので、無理してきっちり書かなければいいと思うのだ。

変な世界が構築されたらそこに真っ逆さまに飛び込む。

短編の中に造形的な事ばかりが羅列されてるのも入れてけばいいと思う。
造形を観察し、一日が過ぎていき、何も終わらない人。とか。
うーん、これはいい。
やがて食べる事も忘れ、その人の中には蓄積していった造形の残像が消すことができなくなり、風景も音声も感覚も全て自分の過去の記憶で構成され世界が終わってもそこにいた。彼は既に人の姿を失い、スイカの種ほど小さくなって…
なんかいつものパターンになりつつある。

スイカの種ほどになり、夏の日子供の口から吐き出されて小さい宇宙から芽が生まれる…と彼は認識する。いいかもしれない。
ある住宅地の真ん中にそびえる神が祀られている山に彼は住んでいる。ペットボトルの底に少し溜まった水を眺めながら…。

乞食のように見えて彼は表現者なのである。何も作り出さずただ存在そのもので彼は世界を表現していた。

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