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繋がっていく世界

過去の自分を責めるでもなく、不意に現れる感情を誤魔化すこともなく、段々自分という存在を受け入れられるようになってきた。

大体、10代や20代そこらで自分という存在を受け入れた気になっても、そのあと環境の変化がどんどんやってくる。それによって変わった自分の存在をどうせまた受け入れなきゃいけなくなっていく。

そうなら、そもそも若い頃に無理して自分という存在を受け入れたような演技をする必要はなかったと思う。
そんなふりをして自分は過していた。

30代からどうしてもごまかしが利かなくなって、絶対に恥をかくような事を自分はしたいのに、やらないことを不安に思っていた。
実際に恥をかいたら、本当に想像を絶する辛さだった。
でもずっといつかはこんな状況になると予想していたし、避けて通ればもっと後になって訪れるというのが怖かった。

今は落ち着いた。
結局、私は子供の頃と変わらない。
成長して何かがいびつに変化していったのだけど
感性は圧倒的に子供の頃のものが強烈すぎて
そしてそれは極めて大人しい自分の性格の中に眠っているもので
表出するタイプのものではなかったのだ。

眠らせておいてよい者ならばただ、物語の中だけで蠢いていればよい。
山の中にある洞窟や
人の心の奥にある無意識のようなもの。
自分の中ではいつもマイペースに泳いでいるのでそれはうまくいっている。
もしそれを曝け出せと命令されても、特に出す必要はないのだ。
それは私の心の泉の中で暮らしている。
そこにいればそれはとても落ち着いて自由だ。
そう説明すれば済む話。

例えばそれが攻撃性や怒り、何かの強い不安
それだとしたら
やはりそれは静かに眠らせておいてあげるべきもの。
私はついそれをつつき過ぎてしまっていた。
過剰に勇気を持ちたい、人に見せたい、そういう気持ちがあったのかも。

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