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事実は目立たなくはできるけれど、消える事は全くない

他人が覚えている事実、というのは厄介で、自分に関しては他人の方から覚えられてる事の方が多い。
そこで一番不利なのが、受け止めてしまう側だと思う。
「そんな事してない」
やったことを忘れてしまうタイプはそうやって交わせる。記憶に残ってないので、あまり繰り返すこともない。
だが、受け止めてしまうタイプは
「ごめんなさい、どうしてもそうなっちゃうんだよね」
と、何度も繰り返す。これは馬鹿だからなのではない。
こういう事をしていた、それが刻み込まれ、記憶され、暗示になっていってる。
何度も繰り返し失敗する人についてはどう対処したらいいか自分もわからない。自分も何度も失敗を繰り返す。自分がそうなら多分いつかコツさえ掴めれば、そういう人にいい接し方ができるはず。

自分がわかったことは
失敗した内容を相手に対して言わないことも改善のきっかけになる。
仕事の態度としてはお喋り、遅刻ばかり、というタイプの人で、案外ここがわかってる人がいる。逆に真面目でキツく注意するタイプだともっと相手の失敗を増やしてしまう。

時に失敗の多い人には、適当な人を付けるのがいいのかもしれない。

それから、自分は物を良くなくすのだが、そのなくし方というのが半端ではない。さっき用意したはずのものがフッと消え去る、きちんと入れたはずのものがまた消えている、探したものが数分後にまた探す羽目に…。

今は何とかマシにはなった。以前は考えすぎていた。そのものが一番ベストである状態に保つには・・‣取り出しやすくするには、考えすぎて色々入れなおしたりしていた。それもこれも自分がだらしないから失敗しないための努力だったが、徒労に終わった。そう思っていた。何故なら構わないボロボロのカバンで行動してるおじさんの方がモノをなくさないし探さないからなのである。今はちょっとそれを見習い、身なりは汚いが、身なりが汚いのは元からである。

つまりそれほど、見た目からお洒落な整理に興味がないのだと思う。
ティッシュをケースに入れるのは面倒くさい。結局そのせいでティッシュがないと思ってしまったりする。


で、置いておいたものがフッと消えることについてだが、これ、どうやら私自身にも当てはまるようなのである。良く人から
「次どういう行動に出るのかわからない」
と、青い顔をされることがある。覚えてるはずの事もすっぽ抜けている。もちろんわざとではない。

自分のものも、次、どういう行動にでるのかわからない
と、私は顔を青くするのだ。
自分が次、どう行動するのがわからない。
つまりそう言う事だ。
「自分の行動には責任を持って」
よく言われたような気がする。
そしてその言葉が自分を縛り付けている最大な敵、という認識を持っている。
その言葉に親を殺されたのかと言う位、なんか引っかかる。正しいのはわかるんだけど。

それと逆の言葉を考えてみると
「自分に縛られるな」
「方法ややり方に囚われるな」
となる。

そっちばかり気にして、頭を下げる感じなんだけど
「自分に縛られるな」
という言葉も嫌なんだよな。だったらなにがいいのか。
「他人の意見を取り入れなさい」
これもなんかイヤで
「もっと自由に、のびのび」
さらにこれもなんかイヤなのだ。
「自分を解き放て」
がいいな。
という部分が異常。この怪しさがたまらない。
「思い切ってやっちゃいな!」
「どんどんやっちゃえ」
当たりが良い。

「自分に縛られてばかりで動けない笑」
消えろ。


それから、そう言われると思って怯えてる自分に気が付いた。

何か行き詰まったら
「自分を解き放て」
と念じる事にした。
まともより怪しい方がいい。

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