書いてはいけないかもしれないけど、今自分にしか書けない事を書くことには意味があると思う。
私が体験したことは全て幻なのだと思う。
他人にとっては、私がパントマイムをするように、一人で往来で踊っていて、それが奇妙で滑稽で、笑うしかなかったけれど、ただただ恐ろしくて逃げていたけど、最後には排除するしかなくなっていったのだろう。
不気味な事を口走る人間は危険である。
自分はもう、人格を疑われるような文章を書いていて、充分疑われる立場だし、既にもう、みんな離れて行ってしまった。
また誰かが近づいてくることはあるけれど、それは一瞬の瞬きのようなもの、
私という非現実を忘れ、仲間という幸せな、満たされた世界に戻っていく。
そして私の満たされた世界とは、ここである。
今いる、今座っている場所である。
孤独で寝静まった時間。シーンとしていて、私は唯一リラックスできる。私は誰ともうまくやっていくことができない。
話を聞いてくれる人たちともうまくやってはいけない。
ただ自分をごまかして、誤解されないように、いつも不安で、それでも何とか話してみる。
どうでもいいと思って話す。
本心を話す。
嘘は話さないように注意してる。
時々焦ってついてしまう事もある。
今の私はとても繊細には見えない。
ひたすら人を傷つけ、自尊心を踏みにじり、ポジションを狙うだけのハイエナみたいな存在に見える。
今この瞬間、私は誰の邪魔もしないし、誰も誤解しない。
頑張っても何もかもダメになる。
上手くやろうと思っても何も見えなくなる。
汚れた自分のもっとひどい部分、そしてこのノートには、汚れてなるものかという自分自身を書く。
でも思う。
本当は両方とも美しい。
厄介ごとに関わったのは、多分馬鹿な振る舞いをする人が好きだったからだ。
そしてもう、私の事はすっかり忘れて、毎日忙しくしている。
私は別に誰にとって大切な存在でなくても構わない。
ただ、話してもらえれば大事にしてもらえてると思える。
その瞬間だけでいいはずだ。
一瞬でも声をかけられたら、その人は忘れてもその人の言葉と、心遣いだけは記憶する。
そしてみんな私の事を忘れていく。
全部、消えていく。