「どもっ! 異端審問官リンゼイと」
「その護衛騎士のディーンです」
「ふたりあわせて、リンゼイ&ディーン!」
「「お前の原罪を数えろ!」」
「と、いうことでですね。なんと。ばばばん、とまたもや登場ですよ!」
「いや、びっくり。もう、連載終わったし、あとがきっぽいこともしたからお呼びはかからないとおもってた」
「甘い! 甘いよディーン! 激甘だよ!! 青嵐は使えるものは何でも使うよ!! 気をつけて! それより、みんな、元気だった!?」
「リンゼイは元気そうだなぁ」
「さてさて。今回僕たちがやって来たのは」
「のは?」
「もちろん、先輩物語である『ルクトニア』の宣伝ですよっ」
「ですよねー」
「このたび、ご縁があって、ビーンズ文庫様から、十二月一日に『ルクトニア領繚乱記 猫かぶり殿下は護衛の少女を溺愛中』が刊行されるわけですが」
「うんうん」
「表紙の画が発表されたよ! えいっ
https://beans.kadokawa.co.jp/blog/product-info/entry-1675.html Laruha先生、ありがとうございます!」
「おおー……。主役のふたりだ……。絵になると感動……。これ、キャストはどうなってんの? カクヨムとは中身が違うんだろう?」
「主要キャラはそのまま出てるよ。で。新キャラがふたり。あと、出てこないキャラクターは結構いる」
「だよなぁ。全員出してたら、収拾つかないわ」
「そこの見極めが、やっぱり編集さん、すごいな、と思うわけだよ。青嵐なんて、当初大混乱だったからねぇ」
「素人だからなぁ」
「編集さんと言えば」
「言えば?」
「青嵐が迷惑をめっちゃかけてたね」
「あれか……」
「視点ね(ため息)」
「視点な(大ため息)」
「青嵐、独学だから、視点変更がとにかくへたくそなんだよねぇ」
「うちの『祝福』でも、結構あっちゃこっちゃ移動しまくってるもんなぁ」
「本人的には、カメラで撮ってる感じらしい。青嵐がカメラを持ってて、基本的にはそのカメラが物語を追ってるんだけど、時々、キャラクターのカメラ視点が入るんだよね」
「そこが問題だよ」
「いや、本当にそうなんだって! 『視点が変わってますよ。今は、このキャラの視点ですから、動かしてはいけません』って言われても、最初、編集さんが何言ってるのか、よくわかんなかったって、青嵐。その場では、『はい』とか言いながら、あとから読み返したり、ネット検索したり」
「『祝福』で練習したりしてたよな」
「『視点が変わったら、文章上で合図を入れてください。空白行とか、アイコンとか』って、言われても、本人は視点が変わってる自覚がないから、『……どこに、なんだろう』って、ただただ、じーっとパソコンのディスプレイみてたもんね」
「確か、結局やってみたけど、頓珍漢だったんだよ、青嵐」
「とりあえずやってみる姿勢は買うけど……。青嵐、間違ってんだもん」
「青嵐、間違ってたな……」
「勉強しておけばよかった、って途中いろいろ創作論読んでたよね」
「いや、途中からエッセイしか読んでなかったぞ」
「なので。書籍バージョンを作るにあたり、一番苦労されたのは、編集さんだった思うね」
「お疲れ様でした……。なんか、すいません。俺が代わりに謝ります」
「でもなにはともあれ、出来上がってよかった!」
「終わりよければすべてよし」
「ということで、恒例の曲紹介です!」
「ああ。テーマ曲」
「『クロコウ!』は、『カサブタ』。『祝福』は、『君へ続く軌跡』と、勝手にテーマ曲を決めちゃうあのコーナーです」
「『ルクトニア』は、なんだ?」
「実は、カクヨム版の『ルクトニア』は、カクヨム版を読んだ高校生が曲を作ってくれてるらしい。だから、それ」
「おおー……。今、パソコンで作れるんだな……。オルガンとか、ベースとか入るらしいんだよ……。その楽器で弾いてないのに。すげー不思議……」
「で。書籍バージョンは、sumikaの、『10時の方角』
https://www.youtube.com/watch?v=HFTB-tZs2a4&list=PLqp2eb92n5AS9Ab55iJfKCkjWDt66yw4c&index=2&t=0sに決定~」
「春の曲だ。なんとなく、『新しいスタート!』みたいなイメージがある」
「『ルクトニア繚乱記』は、カクヨムの皆さんに支えてもらってここまで来たんだよね。
だけど、本になって、『ルクトニア』を初めて見る人が手に取ったりもするから……。
歌詞のとおり、ここからは、ひとりで頑張っていくんだよなぁ、と思って」
「なんか、しんみりした……。がんばれ、ルクトニア」
「ということで! 字数もだいぶん増えてきたから、僕たちもそろそろお別れ、ということで」
「そうだな。じゃあ、またお会いできる日を楽しみに」
「リンゼイと!」
「ディーンでした! さようなら!」