• 現代ドラマ

8月5日 続き

お仕事終わったので正義に報告する為に居酒屋を予約。正義も二つ返事だったので直行です。
お酒…は苦手なので無し。正義も迷いながらチューハイを注文。待つ時間に正義が話してますが、正直あまり覚えていません。

ゴクリとなる喉の音を聞きつつ、本題へと切り出します。
結果としましては、正義も理解してくれて打開策を考える事になりました。本当に良かったです。






なんてね、すっっっっごい怖かったです!なんであんな事書いたんだろうね!?普通に正義が居なくなったらボクどうなっちゃうんだろうね!?
ちょっとムッとした気持ちがまだ心の中で渦巻いてて、思ったままに書いたんです。正義はどこか陽茉莉ちゃんを敵視しているから、何となく不安な気持ちもありました。そんな気持ちのままなーんも考えずに書いて投稿。ちょうど休憩時間も終わりました。事務所に戻る途中で正義とすれ違います。

「お疲れさん。もうちょいだな、頑張ろうぜ。」
「うん。お疲れ様。」

スタスタ…ちょっと歩いてふと思います。あれ、今のやり取りでさえ関係が壊れたら無くなるじゃん…?冷や汗が出てきました。あれ、思ったよりも凄いこと書いてない…?

もちろん、人で分ける人は嫌です。だけど、ボクにとって正義は別物。まあそういう人であって欲しくないし、そうなら嫌ですが、それでも必要不可欠ともいえます。うん。凄いこと書いたね。どうしよう。

書いた以上なんかやっぱ無し、とは言えません。あんなにカッコつけて書いたんですもん。無理して背伸びしてなんとか大人っぽい文章になるように休憩時間めいっぱい使って考えたんですもん。結構シリアスな雰囲気を漂わせてたんですもん。

こうなったら何としても正義を説得せねば。残りの仕事時間を殆ど集中しないまま頭の中で色々と考えました。全部パーになりましたけど。

「あのさ…陽茉莉ちゃんに会ったの。ごめんね、正義の意見無視して…」
「…ああ。それで?」
「ボクにちゃんと謝りに来てくれた。それで、陽茉莉ちゃんの方が酷い事されてたよね、あれ以降は無かったみたいなんだけど…」
「そうだったな。そりゃよかった。」
「その…やっぱり沈んでるというか、残ってるというか。ボクと同じなんだと思う。どれだけ楽しい思い出や嬉しい事を雪いでも、底の真っ暗なのが取れないんだよ。ボクは正義が近くに居てくれるから、底だけで済んでる。だけど、陽茉莉ちゃんは1人なんだって。人が信用出来ないって、言ってた。……ボクと同じなんだ。」
「……そうかもな。」
「それで、ボク…ちょっとでも力になりたくて。だけど、ボクひとりじゃ駄目なんだ。やっぱり正義が居なくちゃ。ボクを照らせるぐらい強くて大きい正義が居なくちゃ。……お願い、手伝ってくれないかな…?」
「嫌だ、と言ったら?」

わなわなと口が震えます。嫌だと言われたら…?付き合い方を変える…つまり距離を置く…ということ。それを言わなくちゃ…

「…きょ…い…すんっ……」
「ああおい泣くな泣くな…嘘だ。佳乃はすぐに面倒事を持ってくる。けどな、同時に嬉しくもある。それだけ俺を信頼してくれてるんだし、頼りにされてるって事なんだなって。いいさ、1人でも2人でも変わらねぇ。好かない奴ではあるが、反省が出来るぐらいにはマシな人間みたいだしな。」
「あり、がとっ!」

受けてくれた事。そして正義という人間が清く正しい人間だった事。ボクはお別れしなくていい事。感極まってしまい、思わず正義に抱きつきました。たじろぐ正義、慌てるボク。個室だからいいものの、外でやればちょっとした騒ぎになってしまいます。

ともかく、良かったです…明日から少しずつ考えていきたいと思います!難しくて介入しにくいお話だとは思いますが、意見がありましたら宜しくお願いします。

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