ふう。仕事終わりのコーラが1番美味しい…
さて、一服した所でこの間の陽茉莉ちゃんとの約束について報告を。
もうかれこれ経っちゃってますが色々あったし仕方あるまい。あるまいあるまい。
まず、陽茉莉ちゃんとのご飯に行く予定は…叶いませんでした。両親の待ったが。
「許す許さないじゃなくて、順序があるだろう?それを相手から行動してきたら、いいと思うよ。」
何が言いたいのか分かりました。ボクへ"直接"謝罪が必要だということなのでしょう。
だけど、謝りに来てー…なんて言えません。それこそ、陽茉莉ちゃんの誠意で動くものですから。
ボクは届いたメッセージに返信することなく、数日が経ちました。やはり何か返しておくべきだろうか。わざわざボクの為に書いてくれたのだから。だけど、この釣り糸を引っ張ってしまうともう二度と釣れなくなってしまうような……
いつにも増してぼーっとするボクを心配する正義。大丈夫だと口では言いつつも中々解消されません。正義に言う訳にもいきませんし。
「…愛沢の事なら待たなくていい。所詮、その程度だったんだろう。」
「…なんで知ってるの…?」
聞かなくても分かってるけど、一応。
「やっぱりお父さん…だよね?」
「ああ。どうもここ最近元気が無いみたいだから心配されてるみたいだぞ。」
「そっか。……ちょっと、期待…してるんだけどな…」
「本当に人がいいというか信用し過ぎというか…」
あの文を読んで嘘、だなんて思いたくありません。でも思い出すのは裏切られたあの記憶。仕方ないといえば、仕方ないのかもしれない…ちょっと諦めかけていた帰路。玄関で立っている人がいました。
「……陽茉莉、ちゃん……?」
「…佳乃ちゃん…だよね?」