1970年代、少女漫画は隆盛を極めました。『ベルサイユのばら』や『エースをねらえ』なんかは、今でも名前をよく聞きます。私の場合は萩尾望都先生の『ポーの一族』が好きだったりもします。まあ、少女漫画についてはまだまだ疎いのですがね。
ところで、最近のアニメ、漫画界隈では所謂「合法ロリ」と呼べるキャラクターが増加しているとかいないとか。「合法ロリ」・・・オタクが生みだした諧謔精神たっぷりのジョークのようにも聞こえますが、ようは、そのギャップに萌えるのでしょう? 幼くてかわいいのに強キャラ、みたいな。pixiv百科事典なんかを読むと、合法ロリ属性とは、見た目は幼いながらも「子供ではないので適切な判断力を有している」ことが多いらしく、それならエスターとかも合法ロリなんですかね(笑)?
本題に入ります。(ちょっとネタバレ入ります)
今回私は、わたなべまきこ先生の『聖ロザリンド』という少女漫画を初めて読みました。ざっと話の内容を説明すると、『悪い種子』という映画などを下敷きに、ロザリンドという天使のように可愛らしい八歳の幼女が、その無邪気さで約十五ページごとに殺人を繰り返していくお話です。
うん、すごかった(笑)。少女漫画ですのでそこまで過激な表現はありませんが、とはいえど目玉刳り貫きとか、焼却炉に閉じ込めて燃やすとか、壮絶なシーンが続きます。死体もちゃんと描いてあって、ピストル自殺から生首まで豊富な品揃えです。正直少女漫画だったからまだよかったものの(?)、この題材は描く人が描いたらとんでもなくグロいことになりそうです。というかちゃんと怖いです。やたらと怖いです。
変な話、「こいつ死ぬな」っていうのが明らかに分かるし、ツッコミどころがある展開もあって、下手したらマンネリ化しそうな作品ですが、終わり方が思った以上にしっかりしていたこともあってか、ずっと楽しく読めました。
ロザリンドちゃんは「うそをついていはいけない」とママに繰り返し言われていたこともあり、ちゃんと言うんですよね「わたしが誰々を殺したの」って。その無邪気さがまた輪をかけて狂気なんです。今の言葉で言うなら、サイコパスなんでしょうね、彼女は。とても魅力的・・・と感じるのは私だけですか? ロザリンドちゃんに殺されたい・・・とまではなりませんが。
時間もないので、『聖ロザリンド』についてはこんな感じで。
なぜ今回もまた癖のあるキャラクターを紹介したか。(というかこれはほぼ備忘録代わりに使っているのですが)それは、前回同様、彼女が私の表現したい理想のキャラクター像の一人だからなんです。
私は二次元においては圧倒的に少女に、いわばロリに惹かれます。それは「幼ければ何でもいい」の段階まで来ていて、『ToLoveる』のナナちゃんから『エルフェンリート』のナナちゃんまで、とにかくなんでもいいのです。
しかし、その中でも私が圧倒的に興味を惹かれるのは、前回取り上げた錵ちゃんや今回のロザリンドちゃんのような少女。ギャップで萌えるという話をしましたが、私の場合、そのギャップのバロメーターが振り切れたもの、もしくは測定不能な少女に萌えるようですね。そして、そんな少女を表現したい。
なんでなのでしょうね。現実の女性が怖いことや、母体回帰願望があることなどが関係しているのは慥かなのですが、人間の深層心理って、性癖って、奥が深いです。