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本屋戦略を本気で考えていこう

本屋のある風景を守るには、まず、電子書籍を「敵認定」した戦略を立てるのが先決だね。もちろん実際は両輪で行くわけだけど。

電子マーケットでは出来ない、実店舗の強み……「体験」だと思う。

本を選ぶ空間演出。これは今のところ電書では勝てないだろう。そして、付け入る隙というか、弱点は、キンドルでもアマゾンでも「数が多すぎる」というところだ。これはSNSでも同じく。ネットの性質上、この弱点はますます悪化していくしかないのは解かりきっていることだし。

人間が快適と感じるテリトリー感覚をオーバーしてると思うんだ。物が溢れすぎた部屋は不快なものだ。これに対応するためにマッチングシステムとかビッグデータの活用なんかで工夫を凝らしているが、数というものは目に入っただけのものも計上されてしまう性質があるから、「ごった返している」というイメージをネット販売の場から払拭することは難しい。

つまり「お洒落さ」と対極にあるのがネット販売だ。だから実店舗はここのところ、機能性よりもイメージに重点が向けられている気がする。それも、売り場全体の総合イメージで、デートスポット的な「お洒落さ」の演出、それをインスタ映えなどの現象が後押ししているようにも映る。

本屋も、売れる本を雑然と置いたのではアマゾンなどには勝てない。トータルコーディネイトに勝機を見出すべきかと思う。
ネットサイトを店舗に喩えれば、居心地の良さは低い、そこに目を付けるべきではないかという気がしてくる。

若い世代は、現30代より上の世代のテキスト文化というものを、すでに黒歴史判定し、ダサいものと受け止めている気配だし、ネットでのテキストのウケも変化する時期が近いように思う。

なんにせよ、インスタの台頭でまたネットの潮流は大きく変わる。そして、インスタが髣髴させる単語は「お洒落」なのだよなぁ。

多様化も激しく、薄利多売で売れるのが電子書籍ではあるが、この流れ、いつまでもは続かないぞ…

近所に本屋と古本屋があるが、本屋に行くより古本屋へ行くほうが頻繁で、なぜだと自問するに、どこも同じという感覚ゆえだった。古本屋の方が私の好みそうなものを取っておいてくれるんだよねぇ。そうして、同好の士と思しき客層に固まっていってるわけだよね。居心地抜群です。二軒がほんとの近所にあるから、新刊は本屋、古本は古本屋、という感じにその地域へ向かうのが便利になっている。別方向へ行けば別の大型書店あるのに、だ。

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