江戸時代(1850年頃)の浮世絵と、明治30年の浮世絵を並べてみました。
左の江戸時代、二人の女性がなかよく下げているのが墨堤名物の桜餅です。桜の季節、お花見をしながら友達と一緒にスイーツ目当ての散策に出るのはとても楽しかったことでしょう。……芸事の師匠と弟子かもですね。
右は開化後の明治30年。……開化しやがって!(゚ω゚)
2つの絵の間にはおおよそ50年の歳月が流れています。う~ん、感覚的には「おばあちゃんの若い頃はね」ぐらいの隔たりでしょうか。背景の桜の木の太さの変化に年月を感じられます。
江戸の名所のうちのいくつかは、今も東京の名所として残っています。あと一ヵ月後には東京で桜が咲き始めます。余裕があれば是非、見に行きたいものです(人混みがね……コロナがね……)
*資料は国会図書館デジタルコレクションから引用しています。
・江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花并ニさくら餅
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1305740?tocOpened=1・隅田川花の遊覧
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312721