『ショートストーリー ちよ子レートは明治』は本編『ボディーガード菅原明治』を読んでいなくても大丈夫&一話完結でお届けしてます。本編はこちら→
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893254229《登場人物》
坂部ちよ子 : どこにでもいる普通のOL (ほんのり茶髪のミディアムボブ)
菅原明治 : ハイスペック営業マン兼ボディーガード (黒髪イケメン)
* * *
今日はニッコリ電気の同僚達とカラオケに来ている。
ちよ子の隣には何故か菅原明治。
「きゃー! 菅原さん、何か歌ってぇ〜!♡♡」
向かい側に座る女子達が黄色い声を出す。手には『LOVE、菅原さん♡』と書かれたライブ用うちわを持っている。
「俺、流行りの曲知らないですよ」と言いながら明治は流暢な英語でポップな洋楽を歌った。あまりの歌唱力にその場にいる全員が聞き入った。
「きゃー! 明治くーん!♡♡」「いやーん、美声ーー!!」「エル・オー・ブイ……」
ファンクラブ会員の一人ががくりと泡を吹いて倒れた。
「A子ーー!!!」
A子はすぐに起き上がり烏龍茶をがぶ飲み。
「推しがすぐそばに居るのに倒れる訳にはいかねぇ……!」
「A子ーー!!!」
「はい、次ちよ子ちゃん♡」と明治がちよ子にマイクを渡した。
何もかも有能すぎて面白くない……
「……ちっ!」
「えー、なんで舌打ち!? 俺何かした!? それとも今のボーカル パーカッション?」
明治は泣いたり笑ったりころころ表情を変えている。
酒を飲んだ社員達でカラオケは盛り上がるのでした。
ちよ子はと言うと、最新曲である『コード・オリヅル』のテーマソング『Running-to-Flying ~幾千の色の、その先へ~』を懸命に歌ってみました。
https://kakuyomu.jp/users/kurosutomoka/news/1177354054898289759 (↑歌詞はこちら。黒須友香様のページに飛びます♫)
《終わり》