職場のパワハラ防止に向け、該当事例などを盛り込んだ指針案を、厚生労働省の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の分科会が20日、了承した。(共同通信)
パワハラが悪いことなのは、もちろんその通りなのですが、何をもってパワハラというのか、その定型を示すことは不可能でしょう。セクハラと同じで当事者の「感覚」によって、パワハラとなったり、そうでなかったり……。
組織が、その構成員をして効率的に仕事を進めていこうとするなら、構成員に対して「ある種」強制的に一定の仕事を割り当てる――ということが不可避ではないかと思います。
人には個性があり、勤勉な人がいれば、怠惰な人もいるし、特定の能力に秀でている人がいれば、その能力に乏しい人もいるからです。
「ある種」の部分が、「ある人と別のある人」という個別の組み合わせの中で、「パワハラ」になるんでしょうね、きっと。
パワハラにあいたくないのはもちろんですが、知らずにパワハラを感じさせていないか、人間関係が難しい時代になったなあ――と思います。