『小説の読み方、書き方、訳し方』(柴田元幸、高橋源一郎 河出文庫)
図書館で借りてきた。
借りた後で気づく。
「おっ『ガラスの街』の訳者やん」
内容はまだあまり読んでないけれど、対話形式の本。
こうした対話形式の文章で不思議に思うのは、話者たちが互いに「打てば響く」ようなやり取りを繰り広げるところです。
私は文学に疎いということもあって、知らない小説や分からない事柄が会話中にポンポンと出てくるのですが、柴田も高橋も、卓球のラリーのように、相手の繰り出す話題に即座に反応して言葉を返しています。
「そんなに分かり合えてるの?」
もちろん、編集者が編集して本になっているのでしょうけれど、対話中――
「えっ、それってどういうこと?」
とか
「あ、勘違いしてたよ」
みたいなやり取りはなかったんですかね。
そうした会話の方が、文学初心者にはフレンドリーに感じるのですが、文芸誌の編集者さんたちどうでしょう。そんなインタビュー記事とかにしませんか?