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知っているモノにしか手が出せない

※何の根拠もない与太話です

 たとえば時間が空いた時。なにか映画を観ようと思ったとする。
 動画配信サイトを開き、ずらっと表示される視聴可能一覧にじっくりと目を通した後、選んだのは過去に観たことがある作品だったりする。

 新しい作品を脳が受け付けなくなっている。
 正確に言えば、新しい作品による「感情の起伏」を脳が受け付けなくなっている。

 疲れている、とも言い換えられるかもしれない。
 初めて見る作品は、視聴後どんな感情になるか分からない。本来であれば、その感情の落差が楽しくて視聴するのだと思う。プラスだろうとマイナスだろうと気持ちの種類は関係ない。

 しかし感情とは厄介なもので、感じれば感じるほど脳を圧迫するのだと思う。また1日や1度に感じられるキャパシティは人によって違うのだとも思う。

 キャパオーバーした瞬間から、脳は処理できない分の感情の流入を拒否し始める。凪の状態に戻そうとする。これが、初めて見る作品を避ける状態に繋がるのだと思う。

 過去に観た作品であれば、それがどんな感情を呼び起こすのか、感情の強度はどの程度なのか分かり来ているからだ。ついでに言えば、2度目、3度目と回を増すにつれ「落差」も小さくなっていく。(これは人によるだろうか)

 なんにせよ、いっぱいの後で見るリストにも、今月のおすすめ作品リストにも観たい作品が無い時は、一度画面から離れるが正解なのだと思う。リクライニングチェアを目一杯に倒し、ホットアイマスクでもしてみるのが一番だろう。

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