この世は問題で溢れている。
職場は芯が無いタイプのトイレットペーパーを使用している。これが非常に悩ましい。
使用後、トイレットペーパーの残りが少なくなっていたら、もしくは空になったら交換する。これは社会人のマナーだと思う。次に使う人が不便するからだ。
場所によっては清掃時に交換する為そのままに、ということもあるかもしれないが、個室内に新品のトイレットペーパーがある場合は交換するのが是ではないだろうか。
しかしこの交換。タイミングが難しい。
芯があるタイプのトイレットペーパーであれば、触った感触でなんとなく紙の残りが分かる気がする。1巻き2巻きであれば、芯が透けている場合もあるだろう。トイレットペーパーの終わりは芯が見えたときである。
では芯が無いタイプはどうだろうか。
まず、前提として芯が無いタイプはあるタイプに比べてふにゃふにゃだ。横からの圧力に弱い。紙が少なければ潰れやすく、残りの厚みを把握しにくい。
加えて厄介なのが、中心部は固められていることだ。
生産時の仕様か運送時の問題か結局は芯っぽいものが存在する。
芯っぽいものは我々がお尻を拭く紙と同じ素材でできており、ノリのようなもので固定されている。そして剥がすとびりびりに破け、我が大切なお尻を預けるには心もとない紙片となり果てるのだ。
そう。芯が無いタイプと言っても、最後の一片まで使える訳じゃない。
そこで、紙が無くなる直前に交換するわけだが、これがなかなか難しい。
早すぎるともったいないし、遅すぎると次の人に交換を押し付けたマナーの無い人になる。それだけは避けたい。お尻は裂けてほしくない。
ではどうすればいいのか。妙案を思いついた。
まだ使える紙が残っている間に交換し、古い方はホルダーの上に残していけばいいのだ。古い方を使用するか、新しい方から使うかは次の人に委ねればいい。古い方だけで足りなかった場合も、交換は完了している。素晴らしいアイディアだ。
もっと詰めた話をすれば、古い方を使用した人にゴミ捨てを押し付けているともとらえられるが、まあ、それくらいはやってもらっても罰も当たらんだろう。
兎に角「新しいトイレットペーパーを出して交換する」というタスクをこちらで完了しているのだ。悪くない解決方法ではないだろうか。