ロボットの小説が書きたくて
ロボットの勉強をした
でも俺は
ロボットが好きなんだろうか
なにかの題材の
第一人者になったり
人が認めてくれるように
丁寧に組み立てたり
そんなことが
俺はやりたかったんだろうか
大切なのは題材なんかじゃないし
人が許してくれるかどうかでもない
どうせ他人は
俺を許さない
俺がやりたかったのは
昔ながらのやり方で
のたうち回ることであって
それは
勉強して身につけられるような
ものじゃない
もしまた小説が書けるなら
のたうち回って
暴れたい
大切なのは 集めることじゃない
俺は何がやりたかったんだろう
それをまとめたり 考えたりする
時間がほしい
労働が 俺から
全てを奪う