一人暮らししてた頃にノートパソコンが手に入らなかった。
ケチってゴミを買ってウィンドウズアップデートができずにガラクタになった。
当時の俺が小説を書けなかったのは貧困と俺の知能の低さによるものだと俺は言い張っている。
実際はノートパソコンに向き合っても何ひとつ書けないこともあったから真相は闇の中なんだけれども
俺にとっては都合がいいから貧困と知能のせいにしている。
今こうやってパソコンを久々に立ち上げたんだけど
何かが変わるわけじゃない。
それでも久々にタイピングできるのは嬉しい。
スマホで改行しまくりながら息も絶え絶えの文章も嫌いではなかったけど
打つのが面倒で書くこと減らすこともよくあった。
俺はもっと無駄なことが書きたい。
なんの値打ちもない文章が書きたい。
価値あるものを作ろうとすると行動するときに躊躇いが生まれる。
頭がおかしいやつがなぜずば抜けて強いかといえば躊躇わないからだ。
ためらうことは正しい。ためらうことは弱い。
だから正しいことは弱さに繋がる。
最近、ストレスなのか過労なのか病気なのか
頭がぐちゃぐちゃする。
悪魔のミカタ グレイテストオリオンを引っ張り出して読むと
落ち着く。
やっぱりうえお久光の文章にはなにかがある。
俺を落ち着かせる何かが。
でも落ち着きはするんだけど
同時に凶暴性も増加する。
鏡に映った男の目が
硬度を増していく。