終わりました。
これは確か2023年の夏頃に思いついた話だったと思います。
本来はジャルム編以降も少し考えてはいたのですが、いたずらに展開が伸びてしまうだけだと思ったので、絵本作家氏の物語はここで完結となります。
私は小説のよいところは『終わるところ』だと思っています。
映画もそうなのですが、個人では作れませんし、漫画では作者の負担が大きすぎます。
20年かけて想定していた話の1/4が終わったとして、その20年の間に読者も多数死にますし作者も死ぬかも知れません。そうなれば完結はしません。
「20年越しの伏線回収!」などと言うとまるで凄いことのように言われますが、その間に何人の読者が結末を知らずに死んでいったんだろう、と思います。
だから、小説は終わるので好きです。
私はだいぶ前から10万字を書くのはきつくなってきました。
精神的にも肉体的にもです。
なので、カクヨムに投稿しているものだと『核熱』とか『レナさん』とか『穢れた指先』あたりは2万字から3万字強ぐらいで完結させています。
中編という括りになると思います。
このぐらいのスパンだと作者としても展開の不備がないか全編再読して精査も出来ますし、細かな修正もかけられます。
読むにしても通勤の往復の電車でちょうどよく終わるくらいじゃないかなと思います。
これからもたまにこういう中編を書けたらいいなと思います。