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紅白の勝敗ほど、日本で誰も気にしていない勝敗も珍しい

どうでもいい話ですが、去年の暮れにプロデューサー様からOKが出たので、アタイのラジオドラマが150作品になりました。誰も知らないけどね。
ちょうど12年かかった。一作一作書いてたら、150個も書いていた。

他の仕事とかもやったりしてたが、一応、レギュラー作家のような扱いなのがこの番組だけなので、一番の屋台骨のような感じでいたので、逆に言えば「これが終わったら、シナリオの仕事は終わりだな」とずっと思っていた。
 それから12年、出世もせず、首にもならず、ただただ毎回、プロット送って合格が出たらシナリオを書いて収録って日々を繰り返しての150作品。自分がそんな大量な作品書いたと言うのが信じられない気分だ。

まず12年間、心の休まる時なんて、ほぼなくてずっと「いつ終わるんだろう?」ってビクビクしてたし。
ラジオは半年に一回、改編がある。厳密に言うと三ヶ月に一回なんだけど。
3月と9月にある改編期になれば「番組終わったら、アタイは終わりだな」とビクビクしっぱなしだし、一度、原稿提出してから二週間くらい連絡が来なくなった時に「ああ、終わったわ」と確信した時もあった。
 それじゃなくても、アタイのような野郎なんて「クビ」って言われりゃ、それで終わりだし、よく12年も続いた。

 ただ、収録で「普通の人なら金払ってでも、やりたいだろうな、これ」って思えるくらいのレベルの声優さんとかにドラマにして貰えるので、何事もにも変えられない喜びである。

もしクビになって「もっとちゃんとやってれば良かった」って後悔したくないから、これからも必死で書きます。 




2件のコメント

  • 150作! すごいですね。それらの作品をラジオを通して聴いた方が数えきれないぐらいいて、それぞれの作品が顔は見えないけれどこの世界の誰かの心や記憶に何かを残している━━そう考えたら、とても素敵なことだと私は思います。

    シナリオのお仕事に憧れる人も多いと思いますが、やはりその職業ならではのご苦労やご辛労もあるのですね。十二年もの間、趣味ではなく仕事としてシナリオを書き続けてこられたこと自体、すごいことだと思います。ポテろんぐさんの脚本家としての力を求められているからこそですもの。

    今年も頑張ってください。応援しています。
  • なんか刑務所で流れてるらしくて、受刑者から「最近、面白くない」ってクレームのお手紙もらったりしましたが、どっこい頑張ります。
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