おすすめの珈琲豆は?
そう聞かれて、言葉に詰まった。
おすすめ……。
もちろん、色々な珈琲豆が頭をよぎった。
定番で癖のない物なら、コロンビアのスプレモか、ブラジルのサントス……スクリーンの18辺りかな。
最近暑くなったから、すっきりした酸味に定評があるタンザニアのキリマンジャロはどうだろう? タンザニアならエーデルワイスも香りが楽しめる。……いや、まて、珈琲の酸味は苦手という人もいる。
それとも……甘味重視だろうか。それなら、ブラジルショコラ、モカ系……ああ、モカシダモなんてどうだろう。あ、ならイルガチェフェなら、香りも高いし、モカ系だし……待て、シダモもイルガチェフェもエチオピア。なら、価格が高騰している最中だ。
どんなに良い豆であっても、今割高になっている豆をお勧めするのは、どうかと思う。
いっそ値段を気にしないなら、特徴あるハワイコナ、豆界の王様ブルーマウンテン、コピルアク……いやいや、これは癖があり過ぎか。ゲイシャも私好みの良い豆だ。
あ、それとも、応援したいナンバーワンの、日本で産出されている石垣島の珈琲か。
色々と考えた末に、一つ。
頭によぎったのは、ハニー製法の豆。
珈琲豆界の熟成肉、ハニー製法は、感想の際にあえて果肉を残して乾燥させて、その熟成により風味を増させる製法だ。
これならば、お好みの珈琲豆でより風味を増したものが楽しめるのではないか。
ふたよ確認で、コスタリカ、ブラジル、ガテマラ、ベトナムの珈琲豆で、ハニー製法は広がっているようだ。
まずは、定番のブラジルの豆で、試してみたいところだ。