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魅惑のハニー【珈琲豆のお話】

 ハニーと聞いて、ハチミツを思い出さない人はいないだろう。

 甘い甘い天然の甘味。
 どこかの宗教では、天国にはハチミツやミルク、葡萄酒の川が流れているそうな。

 人類にとって欠かせない甘味、ハチミツ。
 だが、コーヒーにとってハニーとは、実は、このハチミツのことではない。

 コスタリカ・ハニーと言われれば、めちゃくちゃ甘いコーヒー豆を想像するかもしれないが、違う。
 コーヒー豆で言う「ハニー」とは、コーヒー豆を乾燥させる時の製法なのだ。

 だから、コスタリカ・ハニーは、コスタリカ産の豆で、ハニー製法で乾燥させたコーヒー豆ということになる。

 ては、ハニー製法とは、どのような製法なのか。

 乾燥させる時に通常は、コーヒーチェリーの実を全て除去するのだが、ハニー製法では、あえて実の部分を残して乾燥させる。

 実の残り具合によって、ホワイトハニーからブラウンハニーまであるのだが、この製法で乾燥する時、残された実部分が熟成されてベトベトしてハチミツっぽいから、ハニー製法というのだ。

 コーヒー豆界の熟成肉……的な? 味わいは、濃厚らしい。
 濃厚な熟成豆。
 なんて魅力的な!

 まだまだコーヒー豆界隈、奥が深い!!
 また、飲んでみたい豆リストに名前が増えてしまった。

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