白洲尚哉

怪談師・深寺蛇羅介は後輩の乙野に誘われ、猫憑きにまつわる怪談の取材を開始する。調査のなかで深寺は、同じような猫の怪談がいくつもあることに気づく。怪談、否、生の怪異体験談を集めた先…

釣りサークルの後輩が大学に来なくなった。その後輩はコイを狙って日夜ある淵にいるという。僕と裕太は確かめるために、深夜、その淵へ向かうが――？

魔物と人間が共存して暮らす剣呑な街に住む密売人・ヂャーナ。彼の日常は、昨日も、今日も、明日も同じだ。

魔女集会に通う少女・ラヴェイラ。彼女はある日、同世代の魔女・ジアナと出会う。それは、彼女たちのささやかながら幸せな日々が始まった夜であった。

妖怪退治屋・鴉羽堂夜風は、ある日通夜の帰りに依頼を受ける。訪れた漁村では、「磯のよめじょ」という魔物が釣り人たちを襲っていた。夜風は退治に乗り出すが——？

正月を過ぎたある日。私はおみかん焼きの帰りに電車に乗って、居眠りをした。それがいけなかった。目が醒めたら、異界に迷いこんでいた――

中学三年生の山川湊は、ある日の放課後、商店街に出かける。どこからともなくコーヒーの香りがして、香りの元を辿って路地に入ると……？