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2024/08/26 活動開始2ヶ月記念②

前回の宿題をおさらいしましょう。

【探偵さんが事務所入口の扉を開け、右足のつま先だけを建物の外に着地させた瞬間、菫色の N-BOX が事務所の屋根やドアをバキバキ壊し、6番目に降ってきた車両が探偵さんを暴力的に押し潰しました。】(『環は刃を当てれば切れるんだ。』第3話 手紙を返しに行けば良いんだよ。)

この部分、なぜ「菫色の N-BOX」と指定して、しかも探偵さんを押し潰した車両が「6番目」に降ってきたものでなければならなかったのか、分かりますでしょうか。

② "The loop will be cut by pressing a blade."
https://kakuyomu.jp/works/16818093081121763644

私が自分で英語に訳して、皆様にお出ししているシリーズです。初めのうちはAIに読んでもらって、出力されてきた文章を元に作るスタイルを取っていましたが、第4話に関しては特に「規約に違反している可能性があるためコンテンツを削除しました」となってしまったので、全編を自分の力で翻訳しています。

それで、問題のシーンの英語版を見て頂くと、謎が解明できるというのは昨日の近況ノートでも述べたとおりです。

【The detective opened the door and, as soon as his right toes touched the outside land, violet N-BOXes smashed through the office roof and door, and the sixth vehicle that fell violently crushed the detective.】

菫色は英語で violet です。6番目の文字に n を加えると violent になりますね。つまり暴力です。暴力のせいで外に出ることが不可能になっている探偵さんの状態は、偶然なのか必然なのか分かりかねますが、とにかく似通っていますね。こういった言葉遊びを私は数多く取り入れています。探してみると頭が疲れて楽しいと思います。

そして、英訳版を作っている1番の目的は、こうした英語に絡めた言葉選びのこだわりに気付いてもらいやすくするためです。内容は日本語版のものと大して変わらないので、ストーリーは日本語版で掴んでおきながら、更なる発見や深読みができないか、日本語版と英語版で読み比べをしてみるのも楽しいと思います。

私、プロフィールにちゃんと書いていますね。
「じっくり読み込み、さらに読み返すことを要請してくる作品が好きです」って。私はそういう作品が好きなので、そういう作品を書こうとしますし、読者の方々にもそのような意識で読んで欲しいと思っています。普段から使っていないせいで脂肪が付いてしまった脳味噌をフル稼働ながら、私の小説を楽しんで頂けるとありがたいです!

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