藤枝伊織

旦那様は余所に女を作っていらっしゃるし、お義母様は私がなかなか孕まないからとお小言ばかりをおっしゃる。誰か私を救ってくださらないかしら。

高橋家に買われたルンバ(非正規品)だったが、ある事件を起こし捨てられる。 なぜか神の守る国フェルナントの小道に転がっていたルンバ(仮)は聖女アマルタに拾われ名前をもらい、神殿の…

他人と関わることこそ「地獄」だと信じているぼくは、ある日死にかけたところに子猫と出会う。

老いた女王の治める国、游。 そこで少女たちは出会うべくして出会う。 女王候補として、集められた孤独な少女たちは互いに友情を育みながらともに歩んでいく。 純潔を貫く女王の、…

日常を切り取りたい。 思い付いた言葉を置いていくけれど、言葉は私の思い通りに動いてくれない。

男は 聞いてもいないのに語りだす。 自身の狂った、一方的な愛を。

同級生の萌奈ちゃんが新しいマニキュアを塗っていた。 私は彼女と似た色のマニキュアを買った。 仲良くなれたら、いいな。 過去にnoteでも同じ作品を投稿しています。

母に捨てられる夢に苦しむ私は、恋人が浮気をしているかもしれないと思いながらも、彼に生かされているため強く言えないでいる――。

空に色を塗る人のはなし

520字の恋愛短編 520は我爱你に音が似ていることから中国では「愛している」の意味を持ちます。

真面目に生きてきたけれど、日々になにか物足りなさを私は感じている。 どうして毎日をつまらなく過ごしているんだろう？ どうして強く美しく生きられないんだろう？

雪を降らせることができる一族の男が一人死んだ。 男に育てられた「私」は血族でありながら雪を降らせることができない。でも、男は雪が降ると予言をして死んだ。

人間はみんな、畑から生まれる。私はトウサンを手伝い畑仕事にいそしむ。

私はただ愛されている実感がほしかっただけ。 きっと、誰でも良かった。それなのに、なぜ彼氏からの連絡を待ってしまうのだろう。

ドアを開けたら立っていたセールスマンに押し売りされた猫を私は飼うことにした。

無職で金がない深瀬は、腐れ縁の松ヶ谷の元へ金をせびりに行く。そこで、彼の妻、沙月と出会う。彼は彼女に母の面影を重ねてしまう。

私は亡くなった義妹の部屋から、緑色の果実を見つけました。義妹を想いだし、泣きながらそれに口をつけました。 ＊一部不適切な表現がありますが、差別的な意味合いはございません。ご…

「私」は学生時代の恋人の結婚式へ行き、彼女との日々を思いだす。そしてーー

噛むこと、噛まれることでしか生きている実感を得られない睦月は、同性愛者の英と暮している。ある日睦月は飲み会の席で友人の彼氏である黒崎と出会う。彼は美しい八重歯の持ち主だった。その…

淑成は才子で、童試を控えている身であった。しかしある日、「それ」に出会ってしまうーー。

四肢が腐り堕ち死に至る奇病の少女の元に父親が買ってきたのは死神の姿をしたロボットだった。頑なだった少女は次第にロボットに心を開いていく。