• 魔法のiらんど
  • 現代ドラマ

第一回⭐️待ちぼうけの会 ※ 移行後カクヨムでの初登場まで待ちぼうけしているキャラたちの会🌹

――〝魔法のiらんどが、カクヨムへと移行?…〟――

作者が表明、『カクヨムで1話から再連載(カクヨムでは新連載)致します!』……――


――〝また1話からだと?……おいコラ待て!果巻(作者)!なら俺らの登場、一体いつになるんだぁぁ~!!〟――

(※再連載故に待ちぼうけ食らう羽目になる登場人物一同、心の声)


――――――――――――――

―【カクヨムでの新連載(再連載)進捗。2024/10/9時点・〝今宵は瞳をとじて Ⅰ Episode8・BLACK MERMAID〞まで公開中!!】―


―ここは物語の舞台裏。登場を控えたキャラたちの〝待ち合い室〟だ。
…――そう、待ち合い室、だったのだが…――たった今からは、“そうは呼ばない”。

―バンッ!!

「ここは今から〝待ちぼうけ組が集う会…――つまり被害者の会〞だぜ!」

――机を叩きそう表明したのは、明るい金色の髪をした男だ。

――魔法のiらんどからの読者様にはお馴染み・男の名前は〝丸島 英二〟。
聖たちが昔所属していたBLACK OCEANとライバル関係にあった暴走族グループ、黄凰の総長を務める男である。
【丸島 英二・暴走族グループ、黄凰の総長。“今宵は瞳をとじて Ⅱ ”から登場⭐️】

―そうして意気込み表明した丸島の事を、黒髪短髪の男が、仏頂面で腕組をしながら眺めている。
どうやら男は、仏頂面だからと丸島の表明に反対している訳ではないようだ。その無愛想に見える面持ちのまま、その表明に頷いているのだから。

「あぁ。丸島、今回ばかりはテメーの言う通りだぜ。……――果巻(フルーツロール)の野郎!一体何を考えていやがるってんだ!あのアマ、この俺を“待ち合い室にブチ込む”とは、良い度胸じゃねぇか!!」

――男の名は〝柳 一弥〟。彼も聖たちが昔所属していたBLACK OCEANとライバル関係にあった暴走族グループの総長だ。
【柳 一弥・暴走族グループ、紫王の総長。“今宵は瞳をとじて Ⅲ ”から登場⭐️】


丸「…――あ?“果巻が良い度胸”だってか?…――柳、そりゃ褒めてんのか?――」

柳「褒めてねぇよ!〝脅し文句だ!脅し文句!〞」


〝そりゃそうだ!〟と、顔を見合せてハッと笑う2人。――そして2人は部屋の奥へと向き直る。そして同意を求め『なぁ、上柳?――』と…――

丸島と柳が向き直った先では、白銀の髪をした男がソファーで横になり目をとじている。
――2人に声をかけられ、男はそっと目をひらく。
――男の名は〝上柳 夕〟。丸島、柳と同じく、BLACK OCEANとライバル関係にあった暴走族グループの総長だ。
【上柳 夕・暴走族グループ、白麟の総長…――】

丸「? ……―お~い!上柳~??」

上「……――」

柳「ハッ……!――相変わらずな野郎だな」

丸島と柳に同意を示していないからこそ、口も開かぬのだろう。
上柳はソファーから起き上がると、一言『興味ない』と…――。どうやら、待ちぼうけの被害者意識はないらしい。
――丸島と柳は上柳の座ったソファーの両サイドへと。丸島は緩く口角を吊りながら、上柳の肩へと腕を掛けた。

丸「つれねぇな~?まったく、テメェは…――」

柳「まぁ、テメーの事だ。仕方がねぇ」

2人〝まぁ、まぁ、仕方がねぇか〟と、上柳を多めに見ているようだ。
だが次の瞬間、2人は“あることを思い出し、ハッとする”…――

丸「あ?!と言うか、待てよ?!“待ちぼうけ”っつーか…――!上柳、お前って…!!…」

柳「っ!!……裏切りやがったな、上柳!!抜け駆け野郎!!」

上「――何がだ?」

丸「とぼけんなっ!今思えばテメーの初登場ッ…〝今宵は瞳をとじて Ⅰ 〞じゃねーかよ?!」

柳「しかもテメー、ちゃっかりとRED ANGEL初期登場メンバーよりも、数話くれー早く登場してるしな?!何なら、あと数話すりゃテメー初登場じゃねぇか?!」

上「……。登場してるうちに入るか?俺の名は出ていない。“白麟の総長”としかな。読者は俺だとは気が付かない。登場しているうちには入r――」

丸「〝登場してるだろうが!?〞」

柳「名前うんぬんは関係ねぇ!!」

丸島と柳は〝俺らは待ちぼうけだ!〞と騒いでいるが、言うて彼らも初期メンバーであろう。
そして柳が丸島に『まぁテメーも〝Ⅱ〞で出てくんだろうが!すぐだ!すぐ!』と。すると丸島が『?!…――あ?!俺がすぐって言うなら、〝 Ⅱ も Ⅲ もすぐだぜ〞!!』『そうはならねぇだろうがッ?!』と。
丸島と柳はバチバチと睨み合っている。

上「……止せ。落ち着け。俺ら全員、“初期メンバー”だろう?」

―睨み合っていた2人だが、『まぁ、上柳がそう言うなら…』と、どうやら落ち着いたようである。

―そうして3人は各々、自身の初登場に思い馳せるのだが…――『可笑しい…可笑しいぜ…』とブツブツ言いながら、何やら丸島が難しい顔をし始めた。

柳「あ?どうした、丸島」

丸「“可笑しいぜ”…?……――何故だか俺には、“格好よく登場した記憶がねぇ”!!」

柳「あ?そりゃ……――」

上「……別に良いだろう。登場していれば良いんだ。“格好よくなくてもな”」

…――つい吹き出した柳であった。確かに思い返してみれば…――

――…するとその時、〝バン!〞と扉が開く。そして開いた扉から、ぱっちりとした瞳をした、金髪ショートヘアの女が入ってきた。女の片手には“秋の味覚・モンブランパフェ”が握られている…――

「また1話から再連載って?!せめて美味しいモノでも食べてないと、やっていられないわ!――見て見て!!うちの組織の庭で取れた栗から作った絶品モンブランのパフェ♪」

パフェを片手に入って来たのは〝リリー〟だ。
【リリー・裏組織、Blood Flower所属であり、ボスの一人娘。“愛していると囁いて Ⅰ ”から登場🌹】

―『あ?』と、リリーの方へと視線を向ける3人。そして『あぁ、ブラッド フラワーの…――』と…――

だがすると――

―グキッ!

リ「って…――?!〝足くじいた~~?!〞」

―〝ピョーーー~~~ン!!!!〞

リリーの手から滑り落ちたモンブランパフェが、吹っ飛んだ…――

―そして…――

―ベチャッ!⭐️

飛んできたモンブランパフェを、丸島が頭からかぶる羽目に。

「「丸島ァ?!」」

丸「……“こうなる気がしていたぜ…??”〝初めからなぁ!?〞……」

――さて〝話を戻そう〟。
――『何故だか俺には、“格好よく登場した記憶がねぇ”!!』――つまり、“こういう事である”。

『アハハ……ご、ごめ~ん?』と、誤魔化し笑いのリリーであった。

――そして上柳が、ガララと窓を開ける。

上「あ、今日も緑さんが、“鳩に餌やりをしているみたいだな”」

柳「……――。頭にモンブラン乗せたまま、行ってきたらどうだ?――鳥サンに食わせりゃ本望だろう?“鳳凰の名を掲げたテメーにとっちゃな”」

―ポロッポー!!

―行く間もなく、窓から飛び込んでくる鳩であった。
モンブランをかぶっている丸島は、鳩から大人気である。

―『鳩サンと仲良しー!!羨ましい~!!』なんて言ってニコニコと笑いながらドールが掛け寄って来たのは、その後の事であった…――


――第一回・待ちぼうけの会⭐️【完】――


―第二回待ちぼうけの会は、あるのか無いのか?気が向いたら書くかもしれません🕊️

では皆様、またお会い致しましょう!✨

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