全3話の、2話目が終わりました。
この番外編はお話をコンパクトにしたくて、出来事の前後をわりとはしょっているんですが、そのせいでモノローグが多い感じがしますね。いつもの書き方だと10万字くらいになっちゃうところを3.5万字でおさめたいと思って作っています。そのせいで裏話が長くなっちゃうんですが……。
ハダルクがグルメだという設定は1巻のころからあったんですが、なかなかいい具合に出せず、今作ではちょこちょこ出せて楽しいです。接待に向いたおいしいレストランなどの情報で、上司のおじさんたちを懐柔してるんではないでしょうか。嫌いな食べ物が秘密という設定もこのへんと関係しています。
グウィナはわりとよく食べるのですが、味にはあまりうるさくありません。デイとおなじタイプ。
おまけで、主役たちの食べ物好き嫌いについて。
デイの幼少期は次期領主として厳しく教育され、窮屈で孤独な子ども時代でした。食べ物も好き嫌いは許されず、出されたものは必ず完食しないといけなかったので、今でも酸っぱい牛シチューが嫌いという子供っぽいところがあります。デイ少年が悪いことをしたときに料理人がお仕置き的に出す料理が、この酸っぱい牛シチューだったのです。
そのころフィルは養父のもとで案外楽しく過ごしており、アウトドアを満喫したり叔母グウィナもしょっちゅう遊びに来てくれていました。(この頃はまだマルと呼ばれていました)
養父リカルドはアウトドア料理が得意だったので、フィルも自然と覚えたようで、今でも料理は得意です。戦時中の体験から軍隊食を連想させるものが嫌いになり、冷たいスープや干し肉は嫌いだと語っていますね。反動からか、野菜類や繊細な味つけの料理が好きみたいです。
以前にも書きました。
https://kakuyomu.jp/users/freud_nishi/news/1177354054886642151=================
イラストは設定集#2 デイです。