前回と同じくワンアイデアで小説を書いてみていたのですが、頭では上手く出来ていたつもりが、いざ書いてみると思っていたようにはいきません。
思えば漫画を書いていているときも同じようなことを経験します。想像のままに紙に出力をすると、整合性が取れていなかったり冗長だったり、とにかく思い描いていたものとは違った作品が出来上がるのです。
こういう現象について、上手く出来ているという勘違いをしてただけさとよく言われます。つまり頭の中のアイデアはぐちゃぐちゃで、だから書き出してもぐちゃぐちゃなのだと。なるほど、説得力のある話です。
しかし、いいえ。私は信じません。
私達はまだ頭の中を出力する良い方法を見つけ出せていないだけなのです。だってほら、今も私の頭のなかには完璧で理想的な作品ができあがっているのですから。