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年末

私は小説を書いている。仕事の行き帰りに書くことが多いので、今は会社が休みになったので途切れてしまった。休み中でも気が向けば書くが、書かないかもしれない。しかし私は文章を書くのが好きだから、こうして年末でも書いている。なんか胸騒ぎがする。身近な人に「来年はいろいろありそうだ」とこぼしたがそれはこの胸騒ぎに由来する。しかしこの手の予感はまず当たらないから放置する。持ち帰った仕事をしようかと思うが、なんとなく馬鹿馬鹿しくて手を着けられずにいる。特に締め切りはないから、ますます遠ざけてしまう。

年明けまで好きな音楽をかけて過ごそうかとかんがえる。そもそも私は年末が嫌いで、だいたい年明けの前に布団に入ってしまう。お正月もそんなに好きではない。初詣とか、ちょっと勘弁してくれよと思う。そういうのが格好いいと思っているぶぶんもある。天気が良ければ少し外を走ろうかと思う。しかし走らないかもしれない。でも何かしらをしないと、時間は流れないのである。

ものすごい寒い12月でした。こんなに寒いのは生まれて初めてだと周りにこぼして、みんなに苦笑いされた。確かに年が明ければもっと寒くなるし車のフロントガラスも凍るが、1月の寒さは織り込まれた寒さなのだ。だから寒いくらいじゃ大騒ぎしない。それこそ何年か前のように、大雪が降らないと記憶に残らない。私は「寒い・寒い」と大騒ぎする。今の職場だと、よく私は子供っぽく振る舞ってしまう。

忘年会で朝帰りしたときは、ものすごい寒さだった。浅井健一の歌詞にあるけど、寒さに神聖さをかんじた。駅でバスが来るのを待ちながら、私は死にそうだったけど幸せをかんじた。完全な宴の後だ。大騒ぎして大きな声を出して楽しくて、みんなが帰った後は寂しかった。始発に乗ると仕事の人や、スノボの人が乗っていた。私のような朝帰りの人もいる。あまり眠くはなかったが、知らないうちに落ちて、降りる駅を乗り過ごした。その後に早朝のバスを待ちながら幸せをかんじた。

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