(真5)筋肉バカの俺が合コンで

花子さんはショタコン?

いや、花子さんも、小学生。

美男美女だよなあ。ふつうに、北村と豪田さん。

「ちなみに俺は男ですけど?」

…ここのトイレは一個だけだったから、仕方ないし?
これだけスマホ普及したら、予防とかできんのかなあ。

「えっ?男が趣味なの?やっぱり、あなた、オネェなの⁈」

…となりで、北村が盛大に飲み物をふきだした。

 これだけスマホ普及したら、予防とかできんのかなあ。


ーやっぱり、って、どうよ?


「ー違います」

「えー⁈私の勘、すごくあたるのよ?」

…占いそのまま信じるのか⁈

 ー?

そんなタイプには見えないが。どうかな。

 
「あははは、ごめんねー、雪夜がいきなりで。でも、この子、ふだんは違うから」

 …いや、トイレからこの調子なような?


「ふふっ。忍くんって話しやすいんだもん」

「そりゃあ、ある意味、接客もやりますし?」


この年齢だ。謝る理不尽さなのか、よくわからない世界も、

ー大人の対応。

って学んできた。


ー学びたくなかったのかな。


放しやすいってよく言われる?」

「どうすっかね?よく街角インタビューとかにはつかまりますが」

「あら?目立つのかしらね、やっぱり」



…やっぱりって、

ドウイウイミ?

髪の毛、短い方が似合うと思うけど?坊主とか」

「育毛気にする家系じゃないすよ?」

「雰囲気よ、雰囲気」

雰囲気で、きめるなよ。


あとは、私、わりと嫉妬深いの?って言うか、私に自信ないからなかな」

「ー美人、すぎて?」

違ういみで自信無くしそう、、


いや、人間不信?

いや、どっちだ?

ーひとが好きすぎてるのか。

ー?

俺が疑問持ってたら、豪田さんは、驚いたように俺をみて、はにかんだ。

ーえっ

いままでの自信満々な態度と違って少しドキッとした。


美人がはにかむと強いな。

ってか、俺も美人にはよわいのか?

ー酔ってんのかなあ。

酒に強いかは、よくわからないけど。

酒癖悪いとは言われたことないけど、酔っ払いってわかる程度にテンション変わる自覚あるし。

ー自覚あるから酒飲むんだろうけど。

「人が好き、かあ。男好きとは言わないのね?」

「いや、男も人だろ?」

逆にききたい。男は人間じゃないのか?


ドキッとしたのは棚に上げたけど、となりで北村がニヤッとしてたのは、見ないふりする。


ーなんか言ったら、過去の黒歴史バラしてやる。

北村に黒歴史あるっけ?

つーか真っ白な歴史ってなんだ?


まあ、いいや。合田さんはクスクス笑う。

よく笑う人だな。

あなたは、どっち?」

「女が嫌いとは言わないかなあ?一応、つきあった経験あるし」

「ふーん、やっぱモテるんだ」

「モテはしないけど、身体鍛えたら人目にはつきだしたかな?好意的に」

怖がられはしない、と思いたいけど。


見た目はどうだろな?世間一般に豪田さん基準じゃないしな。

身体ももっと身長ほしいし、まだまだきたえたいし?


そういう意味じゃ欲張りでもいいっておもうのは、あるんだ。


「身体をきたえるのは、なんで?健康的なわりに、タバコすうんでしょ?」

「タバコは、なんか憧れだったからだよ。よくでるだろ?タバコ吸うシーン」

法律的にNGでもないし?

まあ、カッコいいって世代はあるわよね。私だってお酒のむし」

「うまそうに飲むよなあ」

「美味しいの大好きなの。それだけで幸せになるわよね?」


「美味しいもの食べたいなら、こいつに作らせたら?」

「ばか、北村、酔ってんのか?」

慌ててくちをふさぐ。

女性陣が興味深そうに俺をみてきた。

「べつにいいだろ?お前、プロだし」

「まだ小僧扱いされるぞ?先輩から」

それはどこの世界もだろ?俺もいま中間管理職すら遠いぞ?」

「おまえの会社とー、同じか」

相変わらず、こういうとこ、北村はすごいよな?

ーなんで彼女できないんだ?

「こいついいヤツだから、お買い得だよ?」

「そのセリフそのまま返す」

おまけに、頭も金も顔もまあまあだし?

 
ーなぜに彼女がいないんだ⁈



毎回、イベント前に振られてるくらいには、

ー女見る目あるよな?


まあ、こいつの場合、相手も年収いいから、気にしないか。


そもそも俺の先輩くらいでその時代は終わりだろし?


いつまであったんだろ?あまりいまきかないよな。

ーって、俺の見る目がないのか、俺の男としての価値観か。

むかしはあったは、たしかだ。男が払うってやつ。

だけど、いまは共稼ぎで男女平等だしなあ。


年齢もよくわからないな。


あいつも、もともとたかる気でいたわけじゃないし、それなら、俺めちゃくちゃ、

ーちょろきゅう?


永遠の子供達のスーパーヒーローだ。


「なんの職業?プロってどっち?」

「ーどっち?」


最近は、ドッチビーだ。


ーボールが痛いから、ドッチビーが好きらしい。

…ふつうに痛くてよくね?


まあ、痛いのが嫌だと思ってたんだろうな、いまの大人が。

ーたしかに痛いのはいやだ。


「どっちって?」

「だって、いろんな職業あるじゃない?農業とかさ?」

…たしかに作りはするよな。

「たしかに、身体は鍛えてるけど、ジムだよ?」


まあ、体力勝負だし、立ち仕事じゃあるけど。


「私たちも体力勝負だけどね」

「ーたち?」

「そう、みんな同じ職場」


「たまたま夜勤外れたねよね?」


「…なるほど、だから、タバコ嫌がってたのか」

「吸ってる人もたくさんいるし、あくまで私が注意しただけよ?77「


ーたしかに、マナーとルールさえ守ってたら、よくないか?

マナーを守ってたら、合法だし、貴重な税収だしなあ?


好きで払ってくれるんだから、よくね?


「ジムに通ってるくらい健康に気をつけてるんでしょ?」

「いや、たんに、息抜きと、まあ、憧れ?」



俺はアニメや漫画のヒーローがすきなんだ。

ってか、いつからそんなにアニメや漫画が独自に表現される趣味になったんだ?

ふつうにむかしは好きでよかったよな?あまり、変わらなかったような?

まあ、才能で生きてく世界だから、か?


ー?


むかしはふつうにいて、あんまり騒がれてなかったよな?

なぜにイメージがそっちになったんだ?


ーわからないな。


ふつうにいたよなあ、クラスの何割か。根暗なイメージないぞ?



「憧れかあ、たしかにね。私たちの職業も憧れだわ」

「嫌ってほど泣かれちゃうけどね」

「そういえば、子供歯科の先生が苦笑いしてたわ。子供すきだから小児歯科目指したのに、顔見るだけで泣かれちゃうって」

「泣くものね、どうしても。しかも難しいし、痛いのみるのいやだしね」


って苦笑いしてる。

「小児科は大変だよね」

「いろんな科が大変だけど、泣かれちゃうとなんかね」


って笑ったあと、俺にまた目をもどしてくる。



「で、どういう感じ?」

「蕎麦だよ。和食かな?」


「あら、こんど食べに行こうかな?」

「接客してないから俺が作ったかわからないよ?」


ーわりとうちの店は値段はるしな。

先輩たちめちゃくちゃすげーぞ?

ー腕は。


人としては、まあ?


いろんな先輩がいる。


そもそも味なんか、まあ、その人の人生語るのかなあ?


日本全体でも味が違うしなあ。

西日本の人間に東日本の調味料は、塩辛く感じる。

唐辛子とかとはまた違うけど。

暴君ハバネロ、すげーぞ?


いまはハバネロこえるやついたよな?

辛さで味が変わるならいいけど、和食は繊細だよな。

蕎麦って奥が深いんだ。

つゆもだよなあ。俺の故郷の南九州の片田舎は、また違うし。


「じゃあ、あなたがいる日を教えてよ?」

「うちは人気店だから、行列しないとムリだよ?」


「へぇー、頑張ってるんだ。すごいわね?なんか名店ほど修行厳しそう」

「名店じゃなくても、味に惚れたら学びたい人はたくさんいるっすよ?」


「そうなのね。私たちが尊敬できたら、学びたい先輩や医師と同じかしら?」

…ジャンル違いすぎて答えにくいぞ?


けど、まあ、そうなのかなあ?

たくさんのことに、感動するけど、

ー味覚。

っていちばん喜びに直結するよな?

すごい世界だ。

…俺、なにげにすごくね?

「まあ、赤の他人を楽しませたいや、褒められたい?は、確かかなあ」

「ふうん、お仕事に誇りあるんだね?」


「埃?」


俺の誇りはともかく、他人の誇りを汚すなら、絶対嫌だぞ?

ー俺はまだわからないけど。


「うふふ、かわいい」

俺の頬をいきなり、つんつん、したから、ビックリした。

ーかわいい?

「ー俺はおねえじゃないですよ?」


そう何故か、俺はよく間違えられる。べつにそれが特別にイヤってわけじゃないけれど、

ー甘いもの苦手で辛いものが好きなのに、甘いものが好きでしょう?てきな?

何基準?ってあるよなあ。

まあ、声室と童顔とか、たぶん雰囲気的なものかもしれない。

とくに地方からでてきた俺の方言は伝わりにくくて、東京でも伝わりやすく丁寧に話す癖はついた。

東京すんでる人生のほうが長くなってる?かも。

「わかったわよ?けど、あなたは私を口説く気ないのね?」

グラス片手に軽やかに笑うが、

「悪いこと言わない。北村がお買い得だ」

「そうね、いい人そうだけど、あのトイレには負けるわよ?」

…俺的にも二度としないラッパのマーク体験だ。いや、悪いがイギリス体験か?

黙ってグラスをまた飲む。

ー変な女だよなあ。

ふつうに考えても北村がいいだろ?それとも俺より給料がいいのかなあ?

自立してたら、あんまり相手の経済力とか、遊ぶ分には気にしないだろうか?

ー遊びかな?

まあ、俺は豪田さんからみたら、共通点ないよなあ。同じジムってだけだし?

「ジムにはなんで?」

「健康と美容と目の保養よ」

「目の保養?」

「格闘技とかが好きなの。ムキムキ系。ジムには多いでしょ?」

「あちらのおふたりも?」

「あら?私がいるのに、あのふたりが気になるの?」

…雪女じゃなく、雪の女王様か?いや、不思議の国のアリスの女王様か?

あれは、あれで女王様、らしいよなあ。

王女様、だったらまったく違う印象なっただろうし、玉子の紳士の謎の詩もなんか、不思議だったし。

アニメでみたいとは、思わないけど。

「趣味は?」

さっきもきかれた気もするが、

「漫画やアニメ」

「ふうん、ジムもその世界から?」

勘の鋭さは、妖怪じゃね?

「ほんとはボクシング習いたかったけど、時間や場所的に?べつにプロ目指したわけじゃないし」

アニメや漫画だと、なんか頑張れば報われるって思うのは、たしかだ。

リアルは甘くはないけど。

「格闘技ってすごいものね。怪我しない練習たくさんするし、それでも怪我しちゃうけど」

…どこからあの闘争心ってくるんだろ?

「昔からアニメや漫画好きなの?」


「ふうん、ジムもその世界から?」

勘の鋭さは、妖怪じゃね?

「ほんとはボクシング習いたかったけど、時間や場所的に?べつにプロ目指したわけじゃないし」

アニメや漫画だと、なんか頑張れば報われるって思うのは、たしかだ。

リアルは甘くはないけど。

「格闘技ってすごいものね。怪我しない練習たくさんするし、それでも怪我しちゃうけど」

…どこからあの闘争心ってくるんだろ?

「昔からアニメや漫画好きなの?」

「子供の頃からだよ?」

「素敵な趣味ね。読者って言われるより、はっきりしてるわ」

「読書ではあるぞ?一応、電子書籍のカテゴリーだ」

「私はまだ古いタイプだから、本使うかな。眼が痛くて。あとしおりとかも好きなの」

見てるのはライトだけどね?って小さく舌をだす。ほんとうに読めないな?豪田さん。

ひとつひとつの挙動がいちいち違う。

ーなんだ?この違和感。

俺は腑に落ちない思いできいた。

「女3人だけで飲もうとかは、なかったわけ?」

「考えなかったわけでもないけど、気分転換にはなるかなあ?って。私らもそれなりに場数はあるし、安心して?みんなきちんとフリーだから」

「俺が知る限り、北村と俺はフリーだな?たぶん、他も?」

仲が基本的にいいのは、北村だけだから、知らないが。

「きて私はあたりだったかなあ?面白い体躯したしね?」

…トイレかよ?俺は二度としたくない体験ですが?あれ、思いっきり、冤罪で、マジでホラー。

ホラーって言うと最近、よくサイコパスとかきくけど、俺が小さな頃は違う印象だったような?

どちらにしろ、格闘技は目に見えるからいいけど、見えない系は苦手だよなあ。

というか、漫画やアニメって言っても最近はあまり言われなくなってきたかな。

「小さな頃好きだったことって他にあるの?」

「好きってか、一時期、知恵の輪にはハマってたかな?」

むかし高いやつが、今はわりと似たような頑丈さで100円ショップにあり、驚いたけど。

ーしかも説明書もある。

「解けるの?すごいわね。私は説明書みてもわからないわ。短気なの」

それは見てて、なんとなくわかるが。知恵の輪はわりと力の固定?みたいなヤツらしい。

解いてるとなんとなく、コツはわかる。

「ね?こんど一緒におもちゃ屋さん行ってみない?」

「子供もいないのに?」

「楽しそうじゃない?知り合いの子にプレゼントって設定でさ?」

「ー設定ありきかよ?」

おもちゃ屋かあ?それはわりとなんか興味があるな。

ただ、これ、もう一度会うってことか?

目の前で上機嫌にしてるけど、

ーいまいち、よくわかんねーな?

って思った。








1件のコメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する