エンブラに到着するヨルデリア。腹が減ったと宿屋に向かったら騒音公害とぶつかる。あまりの音痴にエンブラの住民が嘔吐&失神しそうなのでハルーンに練習してくれと説得するが、その間どうやって食べていけばと聞かれて、彼が貯金無しなのを知るヨルデリア。仕方ない、三週間だけ食べさせるからその間に練習してくれ。良いよー。で契約が成立し、ハルーンがパーティに加わる。二人で老舗の宿屋に行ってご飯を食べていると(ヨルデリアは一食で10人前軽く食べます。ハルーン、ちょっと引く。)乱入者が。いかにもセレブな野郎がヨルデリアにここで何をやっているのであるかと詰問してきたのだ。ヨルデリア、この人は誰だい?私のストーカー、じゃない、友達だ。どうしたんだタイガス、こんな所で。フッフッフッ、大盗賊リトールを捕まえるためである。リトールは今、北方都督府の金庫を狙っているとの噂を聞きつけたのである!ハルーン:リトールって帝国史上最高の懸賞金999億ギラがかけられたあの義賊だよね?別に貴方が捕まえるのは良いけれど、民衆からのすっごい恨みを買うんじゃないかなあ。だって『弱い者のヒーロー』でしょ、きっと昼間さえ外を歩けなくなるよ。子供が石つぶてを投げてくるに違いない。タイガス:ぐむ…。ヨルデリア:リトールに会いたいな。タイガス:何だと、私の手柄を横取りするつもりであるか!ヨルデリア:いや情報が欲しいんだ。リトールは正真正銘の義賊、今まで盗んできたのはとんでもない悪徳商人や非道い強欲貴族、まともな相手から盗んだなんて話はたったの一度も聞いた事がない。そのリトールが北方都督府の金庫を狙っているんだよ?ハルーン:そうか!だとしたら、北方都督府は相当な悪事をやっている可能性が高いね!でもヨルデリアがどうして?ヨルデリア:ああ、私は北方都督府の悪事を調べるためにここに来たんだ。だからリトールにある程度までは協力したって良い。タイガス:だ、だがどうやってリトールなんぞに会うのであるか?ただでさえ999億ギラの懸賞金で指名手配されているのであるぞ?ヨルデリア:いやその心配なら要らないよ。流石に変装が上手だな、『亭主』。料理を配膳しにきた亭主が感心した顔をする。宿屋の亭主?:へえ、流石だな、『皇帝の狼たち』リール騎士団の団長さんよ。だがどうして分かった?ヨルデリア:いやこんな老舗の宿屋にしては料理の味付けが雑だなと思って。