ここまで読んでいただきありがとうございます♪
こちらの章は全体に渡ってバトル要素が皆無で会話だけで物語が進みます。
進んじゃうんです(>_<)
会話だけで表現されるエンターテイメントってのはかなり難しいと思います。
我が国には“落語”という話芸だけで観客を笑わせる伝統芸能がありますが、あれだって人間の話者が人間の声で表現する芸なわけでして。
文字だけの文章で面白い表現を実現するのは本当に難しい。
まぁ、やれるヒトは実際いますよね。
『魔法少女プリティサミー』のノベライズ版とか、『スレイヤーズすぺしゃる』とか、話芸だけで笑わせてくれました。
でも、小生には無理です。
なので、回復魔法で人々を救済するだけのシーンなんてのもこんなんなっちゃいましたよ。
アニメーターの試験の1つに『石』ってテーマがあって「動かない石を動画で表現せよ」って無茶振りするそうですが。
いくら、文字表現だけの小説だって「会話文だけで面白くしろ」言われても難しいんですよね〜
最悪、かぎかっこだらけの文章で中身スッカスカとか、目も当てられないことになります。
そういう文章芸で笑わせられるヒトは天才ですね〜
まさしく一種、天賦の才って奴だと思います。
昔々、小生は少女漫画を描いていたことがあったんですけど、あのときも会話シーンだけで物語を構成することができず……
…いや、やめましょう。思い出してもきつい。
そもそも無理があるのです。あ〜ゆ〜のって。
えっ?
少女漫画家達はふだんからやってる?
あ、うん。そうですね。
少女漫画って会話のシーンだけで物語が展開することが多くて、しかも、ちゃんと山と谷があって、面白くもなっていて。
うん、色々すげぇ。
そう、あれは「適性」なんですよ!
ほら、「炎魔法の適性ある奴しかファイアボールは撃てない」とか、あるじゃないです。
あれですよ。
「会話文の適性がある奴しか少女漫画は描けない」
これですww
これなのですwwww
そういや、これも聞いた話ですが。
ある少年漫画家が少女漫画を読んで髪や顔、頭のデッサンが狂っていることについて苦言を呈しました。
すると、作品を批判されたのにくだんの少女漫画家は平然と一言。『だって、こっちの方が可愛いでしょ?」と。
少年漫画家は絶句して何も言えなかったそうです。
もしも、漫画に正解があるとしたらそれは『面白い』ことに違いありません(^_^;)
突き詰めてしまえば作品が魅力的であるということですね。
じゃあ、「かわいい」は最強の魅力の1つですからww
デッサンが狂っていようと頭の位置がズレていようと可愛い方が正解です\(^o^)/
小生も目から鱗が落ちまくりですよ。
少女漫画は奥が深い。
ところで、今回のゲスト、冒険者パーティー“エターナルダークブレイド”のメンバーですが、以下のようになっています。
<<永遠の暗黒魔剣のメンバー>>
両手剣のスティーブ…太ももを咬まれて肉が腐り溶け、骨が覗いている。両手剣を使う。魔法は強化&弱化のみ。
長槍のボブ…右腕を咬まれて肉が腐り溶け、骨が覗いている。長い槍を使う。魔法は強化&弱化のみ。
戦鎚のジャック…脇腹を咬まれて肉が腐り溶け、腸がはみ出している。呼吸も脈も止まっていて男塾的には死亡確認済み。ウォーハンマーを使う。魔法は強化&弱化のみ。
鉾槍のチャールズ…リーダー、ハルバードを使う。魔法は強化&弱化のみ。
戦斧のデイヴィッド…サブリーダー、両手持ちバトルアックスを使う。魔法は強化&弱化のみ。
戦鎌のハロルド…肩を咬まれたが、注ぎ込まれた毒が少なかったので軽傷で済んだ。グレイブを使う。魔法は強化&弱化のみ。
吟遊詩人がその活躍を吟じるので各地の村々には冒険者に憧れる若者が大勢います。
このペッリャ王国の場合、冒険者という職業はめちゃくちゃ幅の広い職業でして。
概論の中でも述べておりますが、要は「厄介ごとの代行業者」なので弁護士、会計士などの書類仕事から、荒事専門の傭兵、未開拓地に乗り込んでモンスターと戦う文字通りの冒険者、あまり表には出ませんが殺人代行請負業者すなわち殺し屋なんてのもあります。
えっ、殺し屋は中世ナーロッパでも違法?
それがですね〜
司法制度が未熟で、法律も地方ごとに違いまして。
その上、ほとんどの国で“自力救済”が認められております。
どういうことかと言うと自力救済ですからね、「盗まれたものを力づくで盗人から取り返す」とか、「殺された親族の仇を討って遺族の無念を晴らす」とか、「汚された名誉を守るために決闘して汚名を雪ぐ」とか、当たり前なんですwww
現代日本ではこういう自力救済って奴は違法行為ですが、中世ナーロッパでは認められています。
いえ、ナーロッパじゃない本物の中世ヨーロッパや日本の封建社会でも、仇討ちや決闘は認められていましたからね。
仕方ありません。
国産JRPGじゃ珍しいんですが、欧米産のRPGだとサブクエストとして決闘の代行や仇討ちの加勢イベントは普通にあります。
おそらく、現代日本のプレイヤーにこの手のイベントが不人気なので国産JRPGじゃ採用されないんでしょう。
ほら、「仇討ちとか虚しい」とか、「復讐からは何も生まれない」ってのがこちらの風潮ですし。
アニメや漫画もそういう感じの作品が多いんですよね〜
『機甲猟兵メロウリンク』ファンとしては寂しい限り(^_^;)
それで瓦礫街リュッダでも仇討ちに加勢する正義の味方、名誉回復のための決闘の代行者、こういった職業は犯罪でもなんでもないのです。
あ、もちろん、決闘も合法です。
いや、むしろ、奨励すらされていまいた(^_^;)
だって、犯罪事実の証明とか、あやふやですからね〜
依頼者が正義とは限らないわけで(^_^;)
悪そうな強面の仇が実は上司の不正を糾弾した正義であったり。
汚名をかけられた被害者ってのが実は悪徳商人で「汚名」じゃなくて正当な「クレーム」だったり。
そんなのことに介入してほんとうはよいヒトの仇や決闘の相手を殺しちゃったら?
ええ。
そんなの、只の人殺しですぉwwww
そして、神ならぬ身の、我らが冒険者ギルド事務局は依頼内容を細かく吟味してくれたりはしませんwww
ギルド事務員は冒険者が不当に扱われないか、依頼者がきちんと報酬を支払うのか、依頼内容が公序良俗にあんまり(←ここ、大事)反していないか、冒険者の仕事がちゃんと依頼主を満足させるレベルで達成されているか、これくらいにしか関心がありませんからね。
だから、この手の“正義の味方”も“決闘の代行者”も、実は結局、只の“殺人代行請負業者”すなわち“殺し屋”なわけですwww
仇を討ちたい人物や決闘者から依頼を受けて仇や決闘の相手を殺すのがお仕事www
暗殺ギルドの出番がないというか、暗殺者が冒険者(殺し屋)に仕事を奪われて涙目みたいな状況?wwww
ええ、もちろん、表に出せない依頼を請け負う暗殺ギルドも存在しますよ〜
でも、まだ、いろいろ設定をまとめなくちゃいけないのでしばらく登場しません。
暗殺者はライバルである冒険者(殺し屋)に負けないアドバンテージを持っていないといけませんからね。
あ、昭和ってのは自力救済がまだ大幅に認められていた時代ですね。
だから、とにかく声の大きい奴が強い。
最初に「こうだ!」って叫んで周囲を印象づけた奴がその後の状況を支配する。
だから、事件が起きたとき、最初に「あいつがやった!」って叫ばれたらおしまいです。
後は大人数で糾弾され、抗弁しようものなら「言い訳するなんて男らしくない」「言い訳は要らん」と袋叩きに遭う。
鉄拳制裁による私刑ですね。
「言葉で抗弁する」よりも「腕っぷしで解決する」方が“男らしい”と称賛された時代なのです。
男らしさってwwww
何しろ、中学校や高校に番長がいた時代ですからね(^_^;)
それは大人になってからもあんまり変わらなかったりします。
より陰湿になるだけでwww
昭和、凄ぇ☆
逆に言えば、中世ヨーロッパとか日本の封建時代なんて昭和を十倍くらいひどくしたものと思えばいいかと。
「ほうりつ? なにそれ? おいしいの?」な時代です。
そりゃ、モンテスキューの『法の精神』なんて著書がありがたがられるわけですよね。
今は携帯電話による撮影や録音、防犯カメラ、ドライブレコーダーの映像などの証拠がありますからね。
昭和の最強交渉術「言った言わないでうやむやにする」も使えなくなりました。
昭和の警官は「民事不介入の原則」という文言を盾にしてとにかく厄介事を避けたがりました。
女性が配偶者や付き合っている男から暴行されても警察は「夫婦喧嘩は犬も食わない」って取り合ってくれませんでした。
何しろ、「女房を躾けるのは夫の仕事」って話が普通にまかり通っていましたからwww
大の大人を“躾ける”って何wwww
令和は本当によい時代ですね(^o^)
だけど、横暴な男性が減って、被害者が泣き寝入りをすることもなくなったので。
小説のネタも大幅に減ってしまいました(>_<)
ファンタジー系のネット小説で“冒険者に絡むチンピラ”や“平民を虐げる悪質な下級貴族”なんてキャラクターが氾濫するのもいたしかたないのかもしれません。
さて、吟遊詩人が吟じるのは冒険者の中でも“英雄”と呼ばれる人々の、とりわけ華やかな話ですね。
多くの場合、モンスターに襲われたお姫様を救出して王様から褒められるような偉人のことです。
もちろん、吟遊詩人による脚色済みの物語ですから、元ネタになった事件とは違います。
お姫様が実はちょっと裕福な商人の娘でしかなかったり、襲ってきたモンスターってのが只の人食いオオカミだったりすることも少なからず。
針小棒大、それがエンターテイメントの常道なので吟遊詩人は恥じませんし。
小生も「マリーセレスト号事件」の記事を書いたのがサー・アーサー・コナン・ドイル、ドイル卿だったことにはびっくり仰天しました。そりゃ、後に『名探偵シャーロック・ホームズ』だって描けるわけです。
ドイル卿の筆力、凄ぇ☆
まぁ、そういうわけで可哀想なジャックを始めとする若者達は都会で一旗揚げようと、青雲の志を抱いて瓦礫街リュッダに来たわけです。
年齢は全員が十代。
13〜18最の、現代日本で言えば中高生で、思いっきり未成年ですねwww
もちろん、瓦礫街リュッダでは大人です。
武器持ってモンスターを狩れる時点で子供のわけないじゃありませんかwww
大人なのです。
6人は発育がよく、身体だけは大きかったんで冒険者ギルドで登録したら早速、でかい武器を買いました。
全員が両手持ちの強力な武器を持ってますね。
酒場で最初の酒を飲んでパーティーに入れてもらおうとしましたが、大型の武器を振り回すしか能のない奴なんて、まともな冒険者パーティーが引き受けるわけもなく、気がついたら似たもの同士で集まっていました。
でも、似たような武器を持って似たような考えだったので意気投合した6人は技術も知恵もないのならばと全員でモンスターを袋叩きにするという力技だけでのし上がってゆきました。
運良くそこそこ強くて特殊能力を持たない人食いオオカミとか人食い牛とか人食いカタツムリとかと戦えたので結構な冒険者ランクにまで上がることができました。
全員が敬虔な光明神の信者なのですが、全員がいい具合に中二病なので他の冒険者パーティーは関わりたがらず。
おかげで?
そのせいで?
自由に過ごせましたwww
今回も冒険者ランクが上がったので調子づいて人食いグモ退治という、少し特殊なクエストに挑んでしまったのです。
ちなみに特殊なだけで高難度クエストというわけではありません。
種類に注意できる斥候と数をまとめて引き受けられる盾役と毒に対応できる回復役がいれば、後は攻撃役3人くらいで何とかなる、普通のクエストですね。
でも、若者達は突っ込んでしまいました。
無謀です。
若気の至りです。
その結果、蜘蛛に齧られて悲惨な目に逢いました。
でも、今回の件で思い知りました。
今までの貯えもありますし、真面目に冒険者学校に通って基礎からやり直すことでしょう。
うまくすればメンバーの中から回復魔法を使える奴が現れるかもしれませんしね。
あ、瓦礫街リュッダの冒険者学校はナンシーが設立しました。
いずれ、出番があるかもしれません(^_^;)
<<そして、ママー男の怪>>
あれはまだ小生が子供の時分。
修学旅行の帰り、バスの中で疲れ切った皆がウトウトしていた頃です。
突然、T岡くんが立ち上がりました。
T岡くんはスポーツ万能、成績優秀、眉目秀麗のイケメン学級委員です。
そのT岡くんが突如、立ち上がり。
「ん!ママー!!」
…と絶叫したのです。
ええ。
その場でクラス全員が叩き起こされましたよ。
立ち上がったT岡くんは珍しく動揺してキョロキョロ辺りを見渡していますwww
はい。
終わりました。
T岡くんの学校生活\(^o^)/
あ、青春もセットでログアウトしましたwwww
その後、T岡くんは「恐怖のママー男」と呼ばれ、何もかも失ったのです。
クラスで問題が起きるたびにT岡くんは正論を述べて解決しようとしますが、すべて!
すべて、「マザコンのママー男が何言ってやがる?」と相手にしてもらえなくなってしまったのですwwww
何たる悲劇(>_<)
「ん!ママー!!」…の、この「ん!」ってタメがまた印象的でして。
みんな、忘れられなかったのです。
それで T岡くんは猛勉強して誰も行かない難関校に行ってしまいました。
きっと青春時代を過ごした中学の仲間に逢いたくなかったのでしょう。
彼が修学旅行の帰りのバスの中でどんな夢を見ていたのか、とても気になります。
けれども、何より恐ろしいのはたった1つの失言で何もかも失ってしまうという子供時代でしょうかね。
さて、そういうわけで次回は『次はどんなおっさんなのやら…おやおやまぁまぁ、暁光帝はこういう患者を待っていたんですよ♪』です。
請う、ご期待!