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【創作系雑談】似た作品だから楽しめない? 嘘だぁ

 こんばんは!
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 最近、アニメや漫画などを昔ほど楽しめなくなった……という人の話を聞きました。
 簡単にまとめると、昔は楽しめていたのに、新しい作品に対しては「昔の作品の焼き直し」だとか「似たようなもの」だと認識して、新鮮さがない、とか飽きがきてしまっていて楽しめない……とのことでした。

 一方、そういう方がそう珍しくないという話も聞きます。
 むしろ、そういった「似たようなもの」であっても、違いを見つけて楽しめるというのは一種の才能であり、創作者がその才能を持っていたら幸運なことであると。

 私は今のところは後者のタイプらしく、古きも新しきも楽しめています。
 流行りのジャンルを見ていても、確かに表向きは似ている作品ではあるものの、明確に「ウリ」が違っていたり、視点が違っていたりして面白いと思うのです。
 ジャンル内で違いに乏しいと思われがちな日常アニメなども、なにに注力しているのかは、みんなちゃんと違っていて、なにで楽しませようとしているかが明確であったりします。
 それらを括って「似たようなもの」「前のと同じ」「飽きた」と言うのは、もったいないと思うのです。
 ただ、まあ、コーヒーの味の違いを認識するようなもので、よほど好きでないとわからないものなのかもしれません。

 純粋に楽しむだけでなく、新旧ともに知ることで、そのシリーズやジャンルがどのように発展していったのか、とか、どういう風に枝分かれしていったのかとかも考察できる楽しみもあります。
 私はそれを類型とか、系譜とか、呼んでいたりします。

 たとえば最近、新たな劇場版が公開中の「シティーハンター」ですが、この作品単体でも偉大ですが、ここから類型を生み出し、一種の系譜に発展させているように思います。
「シティーハンター」を軽く分解してみると以下のようになるかと思います。
 依頼解決型。強い主人公。異性の相棒。同業者ライバル。スケベ要素。敵は犯罪者がメイン。

 これを元に、ひとつだけ変えてみましょう。
 依頼解決型。強い主人公。異性の相棒。同業者ライバル。スケベ要素。敵は悪霊・オカルトがメイン。
 違うのは、最後の敵の部分だけですが、これでまったくべつの作品です。そう。「GS美神 極楽大作戦!!」です。

 私から見ると、「GS美神」は「シティーハンター」の系譜でした。
 一見全然違っていても共通点があるわけです。

 逆に、一見似ているように思われても、ぜんぜん違う作品もあります。
 要素分解は省きますが「ウルトラマン」と「グリッドマン」のように。

 また、系譜を生むような大ヒット作品のすぐ後の作品群は、「ウリ」をどこに置くかの変化が明確で、それを知るだけでも面白かったりします。
 ロボットアニメのほとんどは「マジンガーZ」の系譜ですが、変形合体(&主役が複数)をウリにした「ゲッターロボ」。科学ではなくオカルトに重きをおいた「勇者ライディーン」。移動基地という発想を持ち込んだ「大空魔竜ガイキング」。などなど。
 ここに上げた作品は、その「ウリ」で新たな系譜を作るほどの作品だったりするのも面白いです。特に「大空魔竜ガイキング」の、「戦艦+主役ロボ」という要素は、あの「機動戦士ガンダム」シリーズに続いていくのです。

 70年代ロボットアニメはどれも「似たようなもの」と考える方もいらっしゃいますが、これほどに違うのです。

 人の一生では見きれないほど大量の作品がある現在ですが、目立つ「共通点」だけでなく「違い」にも目を向けてみたら、もっともっと楽しめるのではないかなー、と思う次第です。
 創作をやっている方なら、勉強にもなりますしね。

 もっとも、似てる似てない以前に、面白くない作品があるのは古い新しいに関係なかったりしますが……。 



 といったところで、
「S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります」は、明日も朝7:03に更新予定です。

 明日もお楽しみいただけますように!

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